YAIBA  作者:青山剛昌  掲載誌:週刊少年サンデー

YAIBA
鉄刃!!
サムライだ!!

あらすじ
ジャングルでサムライの修行を積む鉄 剣十郎(くろがね けんじゅうろう)とその息子の鉄 刃(くろがね やいば)は日本に輸入される果物の箱に誤って入ってしまった事で日本にやってくる。ひょんなことから日本に暮らす事になった鉄親子は住むところがないので剣十郎の剣のライバルで剣道道場を営む峰雷蔵の家に強引に居候をする事に。放浪癖持ちの剣十郎はすぐに峰の家を後にするが刃はそのまま家に残り、峰雷蔵の娘の峰さやかは常識の通じない自由奔放な刃に振り回される。
刃はさやかの通う学校の剣道部の鬼丸 猛(おにまる たけし)と出会う。度重なる衝突で互いにライバル心が芽生え2人が相手を倒す為に強さを求めて己を鍛えるようになる。しかし、鬼丸はその中で鬼丸家に代々伝わる魔剣『風神剣』に宿んでいた風神に取り込まれ、頭部に2本の角が生えた風貌に変わり性格も傲慢ながらも生真面目な性格から残虐な性格に変わり、ついには自らを魔王鬼丸と名乗って日本全土を支配するまでになる。鬼丸の暴走を止めるため刃とさやかは打倒鬼丸の旅に出るのであった……。
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『名探偵コナン』でお馴染みの青山剛昌先生の出世作『YAIBA』の紹介です。推理漫画として有名な先生ですが、実は以前はコナンとはだいぶ毛色の違う作品を描いていたんです(というかむしろコナンの方が毛色が違う?)
背景までしっかり描かれてデザインも現実離れしたキャラクターがほとんどいないコナンと比べると、YAIBAの絵は背景はそこまで描き込まずポップさを前面に押した画風が特徴でキャラクターデザインも2等身の老人キャラに人間並みの知能を持つ動物キャラが登場しています。またストーリーも鬼の力に目覚めたライバル(角が生えた)が日本を支配して彼を倒すのが目的と破天荒なストーリーでなんでもありの世界観・ストーリーです。
インタビューによると青山先生の連載作品で代表作の一つの『まじっく快斗』が子供からのアンケートが取れない(まじっく快斗の主人公・怪盗キッドは今では大人気のキャラクターなのでちょっと考えにくいですよね)のを編集者に小バカにされた事で青山先生が子供のハートを掴む為に生み出したのが本作。努力の甲斐あって子供からの人気はありましたが今度は子供以外の読者には受けなかったそうな(笑)
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声優が一緒
YAIBAは『剣勇伝説YAIBA』という名前でアニメ化がされています。面白い事に主人公の鉄刃の声優は名探偵コナンで主人公の江戸川コナン役の高山みなみさん。さらにライバルの鬼丸武は名探偵コナンで江戸川コナンのライバルであり親友の服部平次役の堀川りょうさん。YAIBAでライバルを演じた2人が次の連載漫画でもライバル(でもコナンと平次はライバルよりも親友の側面の方が強いかな?)を演じているのは少し面白いですよね。
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コナンにも登場
青山先生は自分の書いた漫画を別の漫画にも登場させるスターシステムを好んでいてYAIBAも度々コナンに登場しています。有名なのはコナンの作中に出てくる『仮面ヤイバー』の元ネタはYAIBAからきています。
ある時はコナンが見ていたアニメに刃が登場してたり、剣十郎が主役の時代劇が作中で登場したり、服部平次と以前剣道の試合を行った相手がYAIBAで登場した沖田だったり(おそらく同姓同名の別人)
またYAIBAのアニメの最終回にコナンと蘭がちょっとだけ登場していたり両方の作品を知っていると思わず「おっ」と言ってしまいそうになりそうな小ネタがあるので今後コナンを読むときはそういうスターシステムにも注目。