MOTHER  開発:パックソフトニカ エイブ  販売;任天堂

MOTHERゲーム

名作保障
エンディングまで泣くんじゃない
あらすじ
1900年代初め。田舎町・マザーズディにジョージとマリアという夫婦が行方不明になった。夫のジョージは2年後に返ってきたがマリアは帰ってこなかった。ジョージは行方不明になった理由も2年間どうしていたのか、その事について誰にも語らず不思議な研究に没頭するようになった。
1988年、彼らの曾孫の男の子は喘息持ちだけど野球が大好きな元気いっぱいの男の子だ。一見普通の子どもに見える彼だが実はSPIという超能力を持っている。そんな人とは違う力を持った男の子だけどごく普通の平和な毎日を過ごしていたがある日、部屋の電気スタンドや人形が暴れ出した。何とかスタンドと人形の暴走を止めた男の子は人形の中からどこか切なくてどこか暖かなメロディがほんの少しだけ流れた。そのメロディを心に刻んだ男の子は父親からポルターガイスト現象やおかしな出来事が世界中で起こっている、この事態を救えるのはSPIを使える男の子だけだと言う。父親の後押しもあり、男の子は家族を守る為、平和な日常を取り戻すために旅立つのだった。
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ジブリ映画のキャッチコピーなどで有名なコピーライター、ゲームディレクター・ゲームデザイン・シナリオを手掛けた『MOTHERシリーズ』の第一作。決して爆発的なヒットシリーズという訳ではありませんが、その独特な世界観とセリフ回し、鈴木慶一さんと田中宏和さんが手掛けた音楽に魅了されたプレイヤーからは今も根強い支持を受けています。あの有名な『ポケットモンスター』もMOTHERの影響を強く受けたゲームで本作がなかったらあの大ヒットゲームは誕生しなかったのかもしれません。
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現代を舞台にしたRPG
当時のRPGは架空の国や異世界ものが主流でしたが、MOTHERの舞台はアメリカという現実の国(町は架空の町ですが)が舞台という当時としては画期的な世界観でした。1980年代が舞台なのでデパート・DC(キャッシュディスペンダー)・ライブハウス・戦車などの現実にも存在する建物や物が多く登場しています。一方でマジカントと呼ばれる暖かくも奇妙な世界も存在し、この異質さの混じった特徴的な世界観は斬新でした。
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旅のお金はパパから
バトルシステムに関してはコマンドRPGとしてはスタンダードなシステムですが、他のゲームとは異なる演出がなされており、武器の名前は『バット』『いいバット』『すごいバット』と抽象的になっていたりバトルに勝った際のテキストが「○○はわれにかえった」「○○はおとなしくなった」と暴力的な描写にならないような措置がされています。また、通常のRPGは敵がお金を落としてそれが主人公のお金になりますが、MOTHERではパパに電話をかけるとバトルの分だけDCにお金を振り込んでくれるシステムになっています。また、次のレベルに必要な経験値を教えてくれたり長時間プレイしたらそろそろ休憩しようと電話をかけてきたり、冒険の最中で家族の存在を感じられるゲームっていうのは珍しいと思います。