MOTHER2  開発:APE HAL研究所  販売:任天堂

MOTHER2
大人も子供もおねーさんも。

 

 

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良い人も悪い人も不思議な人も
MOTHER2では前作から引き続き糸井ワールド全開の作品で、糸井節と呼ばれる台詞回しやギャグは健在です。
街の人は冒険やゲームのシステムに関するヒントからゲームには全く関係のない雑談やプレイヤーをイラッとさせる悪口など様々。名前のないモブでも本当はゲームセンターで遊ぶよりも縁側でお茶を飲んでのんびりしたい不良少年にやたら老けた思考の幼児、哲学者気取りをして時間を過ごす金持ちなどその個性の豊かさはただのモブなのに存在感抜群。
脇役も印象的なキャラが多く、ジェフに対して秘めた感情を抱いているらしきジェフの友人のトニー(トニーはゲイという裏設定がある)にお人よしで騙されやすい人気ミュージシャン・トンズラブラザーズ、何故かやたらナンバー3にこだわる5匹の穴の主、奇妙な姿と独特な言葉遣い(フォントも特殊なもの)とは裏腹に優れた技術力を持つどせいさんなどなど。この強烈なキャラがMOTHERシリーズの醍醐味ですね。
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焦っちゃダメ! でも早く!
本作のバトルシステムはドラムカウンターでHP/PPが表記されています。HP/PPの上下が一気に変化するのではなくストップウォッチのように数字が減ったり増えたりします。これを利用して敵からHP0になるダメージを受けてもすぐさま回復SPIをかけて戦闘不能(ゲーム内のステータスはいしきふめい)を防いだりHPが0になる前に敵を早く倒すと戦闘不能にならずにすみます。このシステムのおかげでコマンドRPGながらリアルタイムバトルのようなハラハラ感が味わえます。
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実はブラック
牧羊的な雰囲気のゲームですが実はブラックさやカオスな面が多く、キャラの死や没落更にはトラウマになるイベントがあり、中でも有名どころを2つ紹介します。
ムーンサイド
大都会フォーサイドの酒場から入れる怪しげな街。おかしなのは街の雰囲気だけでなく、支離滅裂な言葉や理解不能の思考の住人に不気味なモンスターなど、プレイヤーが混乱する事間違いなしの街。
ムの修行
プーの修行イベント。プーが瞑想をして心を静めていると怪しげな男(プーのご先祖様)が舞い降りて、プーの手足・眼・耳・声・そして最後に心を奪っていきます。奪うと言ってもプーの心の中の事なので実際には手足も五感も無事ですが、この奪われる過程のSEがエグイかつ眼を奪われたが画面が真っ暗に、耳を奪われたら音が消えるなどという演出もあってプレイヤーの想像力を嫌な方に導く演出が中々の恐怖。