電子書籍サイトebookjapanから無料配信されたコミックの中から個人的に面白かったりインパクトがある作品を紹介します。
***
『屍活師 女王の法医学』
屍活師 女王の法医学  作者:杜野亜希 掲載誌:BE・LOVE

屍活師

あらすじ
外科志望だが成績不振の為、法医学研究室配属になった医学生の犬飼一(いぬかい はじめ 通称ワンコ)希望の所属でないうえに生きている人間ではなく死体相手の研究に精がでずにいたが、研究室の“女王様”桐山ユキ(きりやま ゆき)の下で殺人事件の捜査に協力するうちに法医学でも生きている人間は救えると考えるようになる。
***
法医学をテーマにしたミステリー漫画。人体を解剖する事で事件の手掛かりを探し出すので内臓があっさりテイストながら割と頻繁に描かれるのでグロが苦手な方は注意。
この漫画を読む前は法医学はてっきり『BONES』のブレナンと同じ分野の事だと思ってたんですが、ブレナンの専門は法人類学。法医学とは違うっぽいですね。
***
『響~小説家になる方法~』

小説家になる方法

響~小説家になる方法~  作者:柳本光晴  掲載誌:ビッグコミックスペリオール

あらすじ
小説が売れなくなった現在の日本。頭を悩ませるある出版社に住所も電話番号も書かれていない、作者名の鮎喰響という名前だけが記された小説が送られてきた。規定違反の小説は当初読まずに処分されるはずだったが、編集者の花井がその小説を読むと荒削りながらも強烈な才能を感じた。花井は未来の文芸界の希望の星となる鮎喰の小説を何とか世に出そうと尽力し鮎喰の存在を探す。
一方小説を送った鮎喰響は、ひどく風変わりな少女だった。他者との関わりに興味を持たず喧嘩を売られたと感じれば不良の指をへし折り、その不良に後日因縁を付けられた時は学校の屋上で平然と突き落とされようとする。幼馴染は彼女がいつか昔の文豪達のような最期を迎えるのではないかと心配し普通の幸せを願うが、そんな幼馴染の想いは空しく鮎喰は小説家の道を進み始める。
***
文学が好きで人と慣れあわない少女。これだけだとまぁどこにでもいる少し暗くて人によっては痛い少女ですが、この鮎喰はその痛さをも凌駕する程狂った暴力性を秘めています。文芸部の部長と本の価値観を巡って意見が分かれれば本棚を倒して自分の価値観を押し通そうとし、喧嘩が強いわけではないのに不良相手に戦おうとしたり、小説を書いて出版社に送ってるのに自分の小説の評価には興味なし。とにかく主人公ながらもその行動と考えはエキセントリック。登場キャラに感情移入して読むというよりは本作の閉じられた世界で起こる物語は舞台を観劇する観客のような距離感で眺める作品という印象を受けました。