Dr.スランプ  作者:鳥山明  掲載誌:週刊少年ジャンプ

Dr.

んちゃ

あらすじ
超ド級の田舎・ペンギン村。この村は穏やかな田舎という事もあってなのか村の人も動物もどこか気の抜けた人ばかり。そんな村に住む天才発明家(ただし2桁の足し算はできない)則巻千兵衛(のりまき せんべえ)は自宅でアンドロイドを製作していた。女性のアンドロイド、後に則巻アラレと名付けられるこのアンドロイドはアンドロイドなのに視力が悪くてメガネをかけている・頭脳明晰な筈なのに非常に言葉遣いが幼く行動もハチャメチャ・桁外れのパワーを持ち車や建物、果てには地球や月まで壊してしまうというとんでもない少女だが、ゆるい思考回路を持つ者ばかりが住むペンギン村ではあっさり馴染んでしまう。
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鳥山明先生の出世作『Dr.スランプ』の紹介です。次回作の『ドラゴンボール』が怪物的ヒットをした為現在ではあまり語られる事がありませんですが、実はジャンプの歴史を変えた大ヒット作なのです。
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ギャグ漫画だから何でもあり
本作は当初は千兵衛が主役として構想されてタイトルも千兵衛の事を指していました。しかし、可愛いけどパワフルで大ボケのアラレの方に人気が集まったので次第にアラレが主人公になりました。
本作の話は千兵衛の発明品や強盗や泥棒などの犯罪者、果てにはニコチャン星から来た宇宙人などから物語は発端しますが、いずれもアラレの奇想天外な言動とパワーに周囲が振り回されたり騒動を解決していきます。登場人物は平和な村という印象の割には所かまわず銃をぶっ放す警官がいたり不良や犯罪者が意外に多いんですが、ギャグ漫画というジャンルの所為か妙に愛嬌が多いですよね皆。
ちなみにリメイクアニメでは時代の流れなのか木緑あかね(きみどり あかね)空豆タロウ(そらまめ タロウ)は原作では未成年なのに飲酒喫煙を平然とする不良でしたがアニメでは不良要素はかなり抑えられてた記憶があります。

余談ですが、昔の漫画には当時は許された露骨なパロディや差別描写(作者は差別意識はない場合がほとんどですが)が後に改変されたり注意書きがされてるケースが多いですが、この漫画も雑誌掲載時と今ではそういった理由で改変されてる箇所が多数あります。
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ジャンプアニメの歴史を変えた
今でこそジャンプを初め人気漫画がアニメ化をする事は当たり前ですが、実は昔は出版社は自社の漫画をアニメ化する事に積極的ではありませんでした。
というのも当時の認識では漫画をアニメ化したら無料で見れるアニメに読者や視聴者は満足して漫画が売れなくなるという危惧があったからです。しかしアニメ化をするにあたってフジテレビが熱烈なオファーを重ねた事で集英社が承諾し、Dr.スランプはアニメ化されます。
結果は漫画が売れなくなるどころかアニメの大ヒットにより単行本は大増刷、更にはキャラクターグッズが売れに売れて集英社に莫大な利益が入りました。この成功から漫画のアニメ化という流れに出版社側も乗り気になっていき数々の名作がアニメ化される事になりました。このヒットがなかったらこれらのアニメ化は遅くなっていたかもしれません。
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実は同じ世界?
実は『ドラゴンボール』で主人公の孫悟空(少年時代)がペンギン村に訪れてアラレと共闘するというクロスオーバーが描かれています。この事からDr.スランプとドラゴンボールは同じ世界という事になりますが、ドラゴンボールでは何度か地球人が絶滅したり地球そのものが破壊(と言ってもアラレも何度も地球を真っ二つにしたり破壊してますが)されてるのですが、ペンギン村の住民も死亡してたりするのでしょうか?
まぁ、あの話だけの特別出演という形が強いので深く考えない方が良いでしょうね。