今回紹介するのはアメリカで実際に使用されている最新の科学捜査をドラマ内でも使用する徹底したリアリティ(まぁ、ドラマなので誇張はありますが。現実では数か月掛かる調査結果がドラマ内では数時間で結果が出たり)と個性的なCSIメンバー、そして日本ドラマではできない障害・差別・児童虐待・児童の犯罪などという重いテーマを扱った重く暗い結末で終わるシリアスさが受けアメリカで大ヒットしました。
本家のラスベガスを舞台にした『CSI:科学捜査班』は15シーズンというロングシリーズとなりました。
他にも、ニューヨークを舞台にし主人公が捜査官としてより刑事として動く『CSI:ニューヨーク』
マイアミを舞台にした犯罪者には容赦ないが罪なき人や仲間に対しては心優しい情に厚いホレイショ・ケインが主人公の『CSI:マイアミ』
サイバー犯罪に焦点を当てた『CSI:サイバー』など様々なスピンオフが制作されました。
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同時進行する事件
本作、というか海外ドラマの刑事ものではよくあるらしいんですが、CSI:シリーズでは1つのエピソード内で同時に複数の事件の捜査が行われ、しかも日本ドラマによくある全く接点のなかった2つの事件が意外な形で結びつく……というのはほとんどなく、並行して調査される事件は最後まで平行線のままが多いです。この為、慣れないうちは混乱しますが、この手法によって主人公以外の登場人物のドラマが主人公と絡まずとも描けるので、主要メンバーの多い本作では主人公以外のキャラにもドラマが描けるというメリットがあります。
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これぞタフガイ! ホレイショ・ケイン
私がCSIシリーズで一番好きなのは『CSI:マイアミ』です。というのも主人公のホレイショ・ケインがシリーズの登場人物の中でも一番好きだからです。
日本版では『マイアミの太陽よりも熱い男』というキャッチコピーがあり、その名の通りクールな立ち振る舞いとは裏腹に誰よりも熱い情熱を秘めた捜査官で、科学捜査よりも犯人と対峙する時のアクションシーンの方が印象的なハードボイルドなタフガイです。
犯罪者には情け容赦がなくある話では「お前みたいなウジ虫を一生塀の中にブチ込む。それが俺にとって究極の快感だ」と言い切ったり、自分が犯罪者になってしまうのではないかという冷徹さで犯人を追い詰めます。その為マイアミの犯罪者からは「マイアミ一厄介な敵」と危険視されています。
幼い頃の境遇により家族に対する思い入れが強く、彼にとってはチームは家族であり守るべき対象。そして罪のない者には優しく、事件で天涯孤独となった少年に暖かい言葉をかけて彼の支えになろうとしたり、差別に苦しむ移民の力になり彼らの心を開かせます。
まさに、弱きを助け強気に挫くという言葉を体現したようなタフガイです。