聖伝-RG VEDA-  作者:CLAMP  掲載誌:月刊ウィングス

聖伝
あらすじ
最強の武神将夜叉王は、天界を過酷なやり方で統治する天帝帝釈天に反旗を翻し、帝釈天に滅ぼされた阿修羅族の最後の生き残りである幼い阿修羅王を守り、「天を滅ぼす」と予言に示された六星を糾合する旅に出る。多くの犠牲を払いながらも集まった六星の内の5人は、帝釈天の居城に討ち入って帝釈天と対峙する。その最中、阿修羅王はその真の姿を現わし、予言を成就させようとするが……。(ウィキペディアより)
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今回紹介するのは『聖伝-RG VEDA-』です。女性漫画家家集団CLAMP先生の商業誌デビュー作で(同時期に『破軍星戦記』も連載していましたがこちらは掲載誌が廃刊したため単行本化はされていません)濃いタッチとハードな描写が印象的で性別の差を超えた愛やタブーも直接的に描かれています。
この漫画を初めて読んだ時の感想としては「とにかく人が死ぬ漫画」でした。主人公の阿修羅と夜叉王に関わった者達は情け容赦なく殺害され、後半に入ると龍王から始まり仲間も次々と死に、阿修羅と夜叉王の許から次々と消え去っていきます。エグイのは阿修羅には無邪気な阿修羅と残酷な破壊神の2つの人格が存在し、龍王は主人公である破壊神に殺害されます。つまり主人公が仲間を殺すのです。この展開は読んでいる時は想像していなかったのでショックでしたし、殺された龍王は死の間際阿修羅に恨み言を言うわけでもなくただ静かに阿修羅に謝って死ぬ描写がまた辛い……。
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非常に死亡描写が多く、しかもその殺され方はえぐかったり無駄死にになってしまう事が多く、読む人を選ぶ作品ですが、流麗な作画や多くの死を乗り越えた阿修羅と夜叉王の行く末については読んでいるうちに気になって続きをぐいぐい読んでしまう内容です。