闘獣士 ベスティアリウス  作者:柿崎正澄  掲載誌:週刊少年サンデー

闘獣士
死ぬのは怖い事じゃない。
怖いのはその人が傷つく姿を見る事。
怖いのはその人と離れ離れに
なってしまう事。
怖いのはその人を失う事。
たとえ血が繋がっていなくても、
そう思える相手なら、
それは…家族なんだ…
あらすじ
AD70年。人間の他にもワイバーン・ミノタウロスなどの亜人はローマ帝国によって故郷を追われ闘技場で剣闘士として見世物になっていた。そんな亜人に育てられた少年・フィンはワイバーン最後の生き残りデュランダルに育てられ剣の手ほどきを受けた剣闘士でその強さはローマ皇帝の目にも止まるほどだった。
ローマ皇帝・ドミティアヌスは余興としてフィンとデュランダルに殺し合いをさせる。実の父を殺した者がデュランダルと知らされるがデュランダルを父と慕うフィンは彼を殺さず、追っ手から逃れデュランダルの故郷・ヘブデンの谷に向かう。
3年後ヘブデンの谷に侵攻したローマ軍をたった1人の人間と1匹のワイバーンが抵抗しヘブデンの谷を制圧するのに3年の月日と25万の兵士が費やされた。
血の繋がらない親子が戦うその姿は、最期の時まで誇り高かったという。
***
今回紹介するのは『闘獣士 ベスティアリウス』亜人が多数登場するファンタジー的な要素がありつつもローマ帝国を舞台にしたお話です。1巻を読む限り複数の登場キャラが織り成すオムニバス作品に思えるのでしょうがどうなんでしょう?
本作の魅力は何と言っても重厚感のある圧倒的な画力で描かれる迫力ある画風と人と亜人、血が繋がらないどころか種族が違う2人が家族として強い絆で結ばれて過酷な環境から戦う姿です。1巻ではフィンとデュランダル、ゼノとタロスが中心となっていますがいずれも亜人の方は家族の為に自らを犠牲にする優しさ・気高さを持って人間の方がそんな自己犠牲なんかいらない! 一緒に生きようっていう点は共通していますね。また、2つのシナリオは少しリンクしていて、このリンク部分が今後のストーリーにどう影響するのかはたまたしないのか気になります。