金色のガッシュ!! 作者:雷句誠  掲載誌:週刊少年サンデー

ガッシュ1
わたしはやさしい王様になるのだ!!
あらすじ
IQ190の天才少年・高嶺清麿はその優秀な頭脳故に周囲の嫉妬を受けて学校に馴染む事が出来ず不登校になり無気力に日々を過ごしてきた。自室で暇を持て余していた清麿の許に突然全裸の男の子が窓を割って侵入する。男の子の名前はガッシュ。イギリスで考古学教授をしている清麿の父・高嶺清太郎に助けられた記憶喪失の貴族口調の謎の少年だ。ガッシュは清太郎から息子を鍛えなおしてほしいという頼みを受けはるばる日本にやってきた。初めはガッシュを疎む清麿だが学校の不良の暴力にも屈することなく清麿を信じるガッシュに清麿は徐々に心を開く。
実はガッシュはただの人間ではなく魔界からやってきた魔物の少年で、ガッシュが所持していた赤い本に書かれている呪文を唱えると術が発動する。ガッシュの赤い本の術は清麿しか発動させる事ができない。何故そんなことになったのか。それは魔界のある掟が関係していた。魔界では1000年に一度行われる魔界の王を決める戦いがあり、魔界の次期魔王候補の100人の魔物の子供が人間界に降り立ち、魔物の子供は人間のパートナーと供に魔王候補と戦う事になる。魔物の子供にはそれぞれ呪文が記された本が持たされておりその本が燃えたら魔界の王になる戦いから敗北したという事になり魔界に強制送還されるのだ。
初めは己の素性や過酷な戦いに悩むガッシュだが、コルルという魔物の子供が望まぬ戦いに苦しむ姿を見た事でコルルのような想いをする魔物を生み出さない為にも「やさしい王様」になる決意をする。
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今回紹介するのは週刊少年サンデー連載されていた『金色のガッシュ!!』の紹介です。アニメでは商標の問題から『金色のガッシュ・ベル!!』というタイトルで放送されていました。
能力バトルであると同時に人間と魔物がタッグで戦うというスタイルなので、パートナー同志の絆が深く描かれています。
本作の魅力は何といっても熱さと感動。主人公のガッシュは純真無垢ながらもパートナーの清麿や仲間を信じる熱い心の持ち主でストーリーではガッシュや清麿の熱血っぷりが多くの熱いドラマを生み出しています。また、パートナーの絆が深く描かれる作品であるが故に本が燃えて魔界に帰る魔物の子供とパートナーの別れのシーンは時には切ないシーン時には感動的なシーンなど多くのエピソードが描かれ中には1話限りや短期間しか登場しないキャラクターなのにすごく印象に残る話があります。
また熱い話や感動的な話の他にもギャグも濃く、フォルゴレの歌う『チチをもげ!』や清麿の敵すら恐れおののく鬼神化など勢いとノリ重視のギャグも面白いです(ちなみにチチをもげ!は実際にキャラソンとしてCD化されています)
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連載当時は非常に高い人気もある本作ですが、その人気故に雷句先生の意向を無視した連載の引き伸ばしがあったり、原稿の扱いについてトラブルが起こるなどして雷句先生が激怒、小学館を提訴し他の漫画家も小学館に対する不満や問題点をブログなどで発表するなどという出来事が起こり、後に『小学館問題』と呼ばれる事態にまで発展しました。
小学館問題後は小学館と決別し、雷句先生は講談社に執筆の場を変え、以降は金色のガッシュ!!の番外編の掲載や完全版の出版は講談社で行われる事になりました。