舟を編む

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あらすじ
出版社・玄武書房では中型国語辞典『大渡海』の刊行計画を進めていた。営業部員の馬締光也は、定年を間近に控えて後継者を探していた辞書編集部のベテラン編集者・荒木に引き抜かれ、辞書編集部に異動することになる。社内で「金食い虫」と呼ばれる辞書編集部であったが、馬締は言葉への強い執着心と持ち前の粘り強さを生かして、辞書編纂者として才能を発揮してゆく。(Wikipediaより)
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今回紹介するのは辞書作りを題材にした『舟を編む』です。タイトルの由来は「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」言葉を海、辞書を船を比喩したものです。元は小説ですが、2016年10月にアニメ化されそれで知ったのでアニメ版の紹介です。
主人公の馬締 光也(まじめ みつや)は苗字のような真面目な性格。しかし要領が悪く口下手なので営業はいつも上手くいかず、たまたまその時の馬締を見ていた同じ会社の西岡 正志(にしおか まさし)からはやる気がない奴と勘違いされてしまいます。しかし、馬締には読書好きが高じて非常に豊かな語彙力と言葉への感受性、そして細かな作業が苦ではない性分があり、それを見込まれて辞書編集部に引き抜かれます。
今までは結果が出せずにいた馬締ですが、チャラいけど面倒見のいい西岡や理解のある職場の人達の中で馬締は自分にとって辞書作りが生き甲斐となっていきます。
けれど、時代の変化で電子辞書やネット辞書の普及で紙の辞書の売上は下がる一方。開発の費用と期間を用いる辞書編集部には多くの試練が降りかかります。
本作はそういった辞書作りの大変さ、辞書という存在の素晴らしさ、なにより言葉の力が描かれています。言葉を題材にしているので登場キャラの言葉も綺麗で特に国語学者の松本 朋佑先生の言葉には長年言葉に向き合ってきた人の重みがあり含蓄があります。
私はもうずいぶん前から知らない単語やことわざとかあったらすぐネットで検索するんですが、辞書を1冊作るのにこんなに頑張っているんだと知るとたまには紙の辞書使いたくなります。