掲載誌:ミラクルジャンプ

どこにでもいる兄と弟のおはなし

あらすじ
六風(ろっぷう)省南部。武術の聖地ファンファン寺の門前町にハオランとハオユウという兄弟が暮らしていた。兄のハオランは亡くなった父の跡を継いで飲食店を営んでおり、弟のハオユウは武術の道を志していた。幼い頃は一緒にいた兄弟だったが成長するにつれて兄も弟もそれぞれの人生に忙しく2人の道は交わらなくなった。
甘えん坊で引っ込み思案だった幼いハオユウにとって兄は少し意地悪で横暴だけど尊敬できる人物だ。だから今の距離感に寂しさを抱いている。
15歳になったハオユウは入門するのも大変なファンファン寺の入門試験に受ける。合格したら少しくらいは兄の労いの言葉を貰えると期待していたが、試験日は町が一番人で賑わう日でハオランが一番忙しい日だった。試験に合格して町の人が祝福に駆けつけてもハオランは疲れ切って眠っており、労いの言葉はなかった。
ハオユウはファンファン寺の門下となり兄と離れて修行に明け暮れる日々を送っていた。武人としても銀幕スターとしても人気の高いティエンルンに憧れて修行に励むハオユウ。しかし、人格者という評判だったティエンルンは実は自分が頂点でないと気が済まない人間でまだ新米のハオユウに大怪我を負わせて心にも深い傷をつけた。見舞いに来た人は慰めるがそれがますますハオユウを傷つける。
皆が帰ったころ、ハオランと久しぶりに会うハオユウ。事情を知らない兄には本当の事は言えないと嘘を吐くが、ハオランは弟の様子から察した。
翌日、ハオランは弟をいじめたティエンルンに喧嘩を売る。相手は武人だがハオランはボロボロになりながらもティエンルンに勝ったのだ。
ハオユウは寺を出て兄の店を手伝う事にした。素っ気ない兄だが実は子供の頃弟に悪い事をしたと気にしている事を町の人に聞く。だが、兄といる時間はいつも楽しいものだったハオユウにとって悪い事をされた自覚は全然ないのだった。
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どこか童話のようなナレーションで語られる弟の挫折と兄の想い。インパクトとかには欠けるけど読後感は良いです。
ティエンルンに喧嘩を売る時にハオランの上半身があらわになりましたが、結構ムキムキで驚きました。どこであの筋肉を付けたんでしょう?