掲載誌:単行本描き下ろし

あらすじ
サントロワに男の子が家族を連れてやってきた。
一方その頃、サッカーグラウンドで別の男の子が試合をしていた。試合に勝った男の子――レオは着替えようとするが祖父にお祈りしてからと言われる。友人から本屋に『ニンジャ&ドラゴンネオ』の発売日だから一緒に行こうと誘われるが今日は祖父と出かけるからと断る。お祈りを済ませたレオは祖父に誰と会うのかと尋ねる。祖父は友達だと答える。
駅前のカフェでレオの祖父は友人との久しぶりの再会に会話が弾む。祖父の友人の孫らしき人物がレオに尋ねる。
サッカー好きなの?
レオは答える。
うん
***
アマリリスの続編。はっきりと語られてはいませんがレオはポールの孫で、サントロワにやってきた男の子の祖父はジャンみたいです。
ポールと決別したジャンがまた友人として穏やかに語り合える日が来たことですごく救われました。それまでの経緯は描かれていないのでどうやって2人がこうした関係になれたかは読者の想像に任されますがそれもまた一興です。
私の想像としては2人が友達に戻るのには長い時間がかかったんだと思います。ジャンが働いていた店は少年でないとダメな店。ジャンはいつか少年じゃなくなった時あの店から出なければならず、学校に行かなくなったジャンには学は無いので店を出たジャンが生きていくのはきっと大変だったでしょう。でも『ルチア・オンゾーネ、待つ』のルチアみたいに手を差し伸べてくれる大人がいてジャンは苦労しながらも独り立ちできたのではないでしょうか? そしてポールと何かがきっかけで再会(もしかしたらポールはジャンが家に去った後も彼とコンタクトを取ろうとしたのかも)2人はまた友達になれたのではと想像。
それにしても、仕方ないけどあの可愛らしかった少年が見事にでっぷりしたおじいさんになった事はちょっとショックかも。時の流れって残酷。