アマリリス  作者:福島鉄平  掲載誌:ミラクルジャンプ

ラリラリラリラ
しらべは
アマリリス

あらすじ
女の子のかっこうをして
人前でうたったりおどったりしています
ジャン=レクレールはサントロワというそこそこの都会に住む普通の少年だった。サッカーが好きで勉強も苦手じゃなく正義感の強い優等生。母親にも褒められる立派な子供だ。
しかし、ある日ジャンが学校から帰ると見知らぬ男がいた。男が言うにはジャンの母親にお金を貸していて母親はジャンの弟だけを連れてジャンの前から姿を消した。ジャンは男達に連れてこられて怪しげな店に入った。ジャンはこの店で露出度の高い女の子の格好をして働くことになってしまった。
母親がいなくなったことでクラスメイトに気を使われ学校の居心地が悪くなってしまったジャン。更に夜の店で働くという後ろめたさからか成績も悪くなり友達から距離を置くようになった。そしてとうとうジャンは学校に行くのを拒否するようになった。
そんなジャンだったが大好きな児童文学の発売日には自ら進んで外に出て本を買い求めた。本屋でジャンは隣の小学校に通い同じサッカークラブにいたポールに出会う。賢そうなポールが自分が読む児童文学を買い求める姿についそんなの読むんだとと口走る。しかし、ポールは賢そうに見えて実は成績は悪い。近寄りがたいように見えたポールが実は等身大の少年だった事にジャンは親近感を抱き、2人は友人になる。
ある日、ジャンは客からキスを求められる。仕事が終わって自己嫌悪に陥るジャンだったがポールの存在が支えになっていた。しかし、体に染みついた酒とタバコの匂い。大好きな児童文学の作者がひどい大人だった事を知る。様々なことが積み重なって自分とポールの間に距離感を抱きポールを汚したくないとジャンは苦悩する。
町でジャンはクラスメイトと再会する。学校ではジャンが女装して夜の店で働いている噂が流れており、それはポールの耳にも入った。噂を聞いたポールは気持ち悪ィと吐き捨てた事をクラスメイトから聞かされたジャンはポールにわざとお店の客との接客で使った技を披露し、そしてポールにキスをする。ポールにやめろと拒絶されたジャンはポールの許を去った。
後日、ジャンはまた再開したクラスメイトにポールとの件を聞くと、気持ち悪いと言った件は嘘で本当は
止めろよ
友だちなんだ
と噂を知ってもなお彼と友達であろうとしていた事を知る。ジャンは本当はその事に察していた。けれど、それでもジャンはポールにキスをした。
今日もジャンは夜の店で客の前で歌を歌う。
ボクはもうずっと
ここから出ることはないよ
ずーっとね
***