王ドロボウJING  作者:熊倉裕一 掲載誌:コミックボンボン


あらすじ
輝くものは 星さえも
貴きものは 命すら
森羅万象 たちまち盗む 王ドロボウ
王ドロボウの一族の末裔の少年・ジン。相棒は人語を話す女好きの烏・キール。1人と1匹はお宝を求めて世界中のあらゆる場所を巡る。
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今回紹介するのは『王ドロボウJING』です。児童向けの雑誌ボンボンに掲載されていた漫画です。そう児童向け。
当初は絵柄も話も比較的子供向けだったのですが、次第に話や世界観が抽象的な部分が増えてきました。また絵柄もWikipediaの記述を参考にするなら絵画のような表現を使うようになり、独特な作品となっていきました。
ファン層がボンボンの読者層よりも高くなってきた事と当時の編集長交代で編集長が雑誌内の改革を行った事で本作は月刊マガジンZに移籍し『KING OF BANDIT JING』と続編という形で新たな出発をする事になりました。
画面いっぱいに書き込まれた作画と独特なキャラの描き方・コマ割りなど、少々見づらい印象を受けますが、洋画・海外ドラマのような洒落た台詞回しと綿密に描かれた世界観は見事。特にカラーイラストの色彩センスはずば抜けていて通常は白黒掲載が当たり前の単行本でもカラー掲載される程。
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長い休載
熱心なファンが付いている本作。しかし、作者の熊倉先生が病気になってしまい(病名は公表されず)長期休載になってしまいます。更に作者と連絡が取れない状況が続いたためコミックの復刻やアニメの動画配信は長らくできませんでした。
しかし2017年に熊倉先生と連絡を取る事ができた為、コミックの電子版・アニメの配信。更に原画展が開催できるなど作品は新たな動きを見せました。
今でも熊倉先生の復帰を熱望しているファンは多いので熊倉先生の体調と創作意欲次第ではジンとキールの冒険がまた見られるかもしれません。