弱虫ペダル  作者・渡辺航  掲載誌・週刊少年チャンピオン

弱虫ペダル1巻
自転車で行くんです 何故ならば
アキバにタダで行けるから

 

自転車で行くんです 何故ならば
アキバにタダで行けるから
漫画やアニメやゲーム、そして秋葉原が大好きなオタク少年、小野田坂道。小学4年生の頃から自宅から片道約45㎞離れた秋葉原に通う生活を送っていた事で本人も知らず知らずのうちにクライマー(自転車競技における坂を上がることに長けた選手)としての力を育てていた。
オタク友達が願っていた小野田だが中学時代では友人に恵まれず高校でアニメ研究部に入部してオタク友達を作ろうとするが部は廃部していた。
一方、中学時代に県内屈指の自転車レーサーとして名を挙げていた今泉俊介。彼は中学の時にある大会で御堂筋翔(みどうすじあきら)に大差をつけられて負けた雪辱を果たすために厳しい練習を重ねていた。
小野田と今泉が進学した総北高校は小高い山の上にあり、裏門坂の坂の斜度は20%以上で今泉は練習として利用していてそこでお気に入りのアニメソングを歌い笑顔で走る小野田と出会う。その姿に驚愕した今泉は小野田の自転車レーサーとしての素質を確かめるために彼に勝負を申し出る。
今回紹介するのは、自転車競技を取り扱ったスポーツ漫画『弱虫ペダル』です。特徴的な色使いと荒々しい絵(正直あまり上手くないです)や良い意味でも悪い意味でも強烈なキャラクターが登場するなど、万人受けする漫画ではないと思いますが、少年漫画らしい熱さと仲間との絆が描かれていて私は好きですねぇ。

非常にキャラの濃い面々が揃っていて特に強烈なインパクトを放っているのが、中学時代に今泉俊太を負かした御堂筋翔。勝つことに強い執念を抱き、京都伏見高校に進学した際に1年にして部のトップに君臨しそれまで和気藹々とした部から勝つことを第一という方針に変えてしまう程。常に見開いてる瞳孔に異常なまでに揃った歯に妖怪のように伸びる舌という出てくる漫画のジャンル間違えてるんじゃないかという位に禍々しいです。彼が表紙を飾った16巻はホラー漫画にも引けを取らない狂気に満ちています。本屋で手に取るの戸惑っちゃいそう。他にも読者に強烈なインパクトを与える個性溢れるキャラクターが多数登場し、キャラクターの過去についても深く描写されるので主人公チームだけじゃなくライバル校のキャラの掘り下げが深くされているのがいいですね。
ちなみに弱虫ペダルの作者の渡辺先生は弱虫ペダルのヒットにより本誌連載に加えてサイン会や外伝の執筆など非常に多忙を極めているみたいですが、そんな中でも自転車に乗り週に200㎞以上の距離を走っているそうです。実際に自転車に乗ることで得られる経験が作品に活かされているんでしょうね。