少女革命ウテナ


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今年GYAOという動画配信サービスで少女革命ウテナの配信がありました。
私はそれまでウテナを全部見た訳ではなく、この配信でウテナを最初から最後まで見たのでウテナのキャラについて思った事を書いていきます。
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天上ウテナ
このアニメの主人公。なのですが、彼女にスポットが当たる回は意外に少ないです。序盤から中盤までは気高く無邪気、それ故心に闇を抱えた人に対して悪い言い方をすれば無責任な綺麗ごとを言うシーンが目立ちます。まぁ、ウテナ視点で見ると相手の過去や苦しみをウテナが知る機会はあまりないので仕方ない面もありますが……それ差し引いても相手の心情を理解することは少ないかな。
多分相手の心情を理解しない面については、ウテナが無邪気な子供であるという事と終盤で有栖川樹璃が「みんな自分の事で精一杯」と言ったようにウテナもまた自分の事――王子様やアンシーを守ること――で精一杯だったからなのかなって思います。
そんな良くも悪くもまっすぐで純粋だったウテナですが、暁生の大人びた魅力に魅入られてから変化が訪れます。王子様への憧れと恋慕を抱きながらも婚約者がいる暁生への想いを捨てきれず、『夜を走る王子』ではなんと暁生と一線を越えてしまいます(ウテナは中学2年生。というか夕方放送のアニメ。よく放送できたな)それ以降は暁生に対する態度は完全に乙女のそれ。
しかし、暁生の正体はウテナが憧れていた王子様の成れの果て。しかも実の妹を利用しウテナの心を弄びそれをネタにウテナを責めて彼女の心をかき乱そうとする汚い大人になってしまったのです。
暁生を打ち負かし、王子様になろうとするウテナ。決闘も勝利目前まで行きますが彼女が守ろうとしたほかならぬアンシーの剣に貫かれて……。この時の描写は実際にはウテナの身体に剣が貫かれたようには見えないのですが、あえて演劇のような演出にする事で視覚的なえげつなさを緩和させたのでしょうか?
現実を知り、友に裏切られたウテナ。しかし、彼女はそれでも気高さとひたむきさを失いませんでした。開けることができたら奇跡の力を得られる門を開くことはできませんでしたが、代わりにアンシーが眠っている棺を開けアンシーの革命に成功します。その後100万本の剣がウテナに迫ってくる描写の後(いなくなったアンシーに代わってウテナが魔女になった?)ウテナは鳳学園からいなくなったことが語られます。アンシーはウテナを探す為に学園を去り最後は「いつか一緒に輝いて」という言葉でこのアニメは幕を閉じます。
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ウテナ役の川上とも子さんはウテナが初主演だったみたいですが、無邪気なウテナから暁生に対する『女』な部分・暁生とアンシーの関係を知った後のアンシーとの毒のあるやりとり……。ウテナというキャラの光と影を見事に演じきっていると思います。インタビューで川上さんはカッコ悪いウテナを演じてしまったから自分がウテナに選ばれたと語っていますが、アニメを見た後だと上手く説明できないんですが納得しました。