宇宙兄弟  作者:小山宙哉  掲載誌:モーニング

宇宙兄弟1
メロディなきメロディを奏で
道なき道へ行こう
そこに俺にとって一番の
金ピカがあるのだ
あらすじ
ドーハーの悲劇の日に産まれた南波 六太(なんば むった)と野茂英雄がメジャーリーグでノーヒットノーランを達成した日に産まれた南波 日々人(なんば ひびと)
幼い頃にUFOを見た事で宇宙飛行士を志した兄弟。やがて時は流れ大人になった2人は兄は夢を諦め自動車設計会社に勤め、弟は夢を叶えてJAXAの宇宙飛行士としてアメリカでは『サムライ・ボーイ』として人気を博していた。
ある日、六太は弟の日々人を侮辱した上司に頭突きをしたことで会社をクビになり、社宅を追いだされて実家に帰る。実家で肩身の狭い想いをしつつ再就職先を探すが上司の差し金で自動車関係の会社からは全部不採用になる。そんな屈折した日々を送る六太に今なお兄が自分と同じ宇宙飛行士になる事を信じていた日々人は母に頼んでJAXAの宇宙飛行士選抜の書類選考に履歴書を送る。書類選考に通過した六太は初めは辞退しようとしたが、再び宇宙飛行士の夢を目指すことを決意する。
ハードな訓練と独特な試験内容、そして志を同じとする有能なライバル達に幾度も挫けそうになる六太だが、持ち前の強運と自身の能力で困難を乗り越えていく。
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今回紹介するのは宇宙飛行士を目指す兄弟の話を描いた『宇宙兄弟』の紹介です。アニメ化や映画化もされました。
主人公の南波六太がいかに困難を乗り越えて宇宙飛行士になっていくかというドラマの他にも宇宙飛行士や宇宙飛行士志望のキャラクターの挫折や病気・更には引きこもりやリストラなどの社会問題も取り扱っていているのが特徴です。
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兄弟の絆
本作の主人公の南波兄弟は兄の六太は弟想いで幼い頃は弟の一歩先に行く存在でしたがある時を境に弟の方が上にいったことで日々人に対して劣等感と夢を叶えた弟への誇りを抱いています。そして弟もまた兄が宇宙飛行士になれることを大人になってからも信じていて兄の夢を後押しします。この兄弟の絆が本作では随所で生かされているのが良いです。