妖怪アパートの幽雅な日常  作者:香月日輪  出版社:講談社 レーベル:YA!ENTERTAINMENT

妖怪アパートの幽雅な日常
あらすじ
ひとり暮らしの始まりは、妖怪たちのすむ奇妙なアパート――。
違う世界や違う価値観があってこそ、世の中はオモシロイ!
夕士が高校入学と同時に始めた、あこがれの下宿生活。
幼い頃に両親を事故で亡くしたため、早く独り立ちをするのが彼の夢。
ところがそこには、ちょっと変わった、しかし人情味あふれる《住人たち》が暮らしていた……。(公式の紹介より)
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今回紹介するのは児童文学……というか児童向けライトノベル? の『妖怪アパートの幽雅な日常』です。
両親を事故で亡くし親戚に引き取られるも厄介者扱いされて、その為早く自立したいという意思が強く、高校は学生寮に住んで親戚の家から出る予定でしたが寮が全焼したため格安の寿荘に越して来たら、実はそこは妖怪はいるわ霊能者はいるわの普通じゃない場所だった。
普通じゃない世界に接するうちに自分の世界や常識が壊されて新しい経験を経て稲葉 夕士(いなば ゆうし)が成長するお話です。
作者の香月日輪先生は漫画を好み小説はあまり読まないタイプの珍しい小説家で、文体も漫画のキャラの台詞がそのまま小説になったような1人称小説で、普段小説を読まない人にも読みやすい文体になっています。
内容は児童向けながらも犯すなどといった過激な表現が度々あったり、BLをネタにしたり、またメッセージ性が強い反面それが説教臭く感じるなど賛否両論のある作品ですが、子供の頃の私は読んでいて説教臭さは感じませんでした。主人公の考えや主張がダイレクトに描かれているから分かりやすくて好きでした。