ルパン三世VS名探偵コナン  監督:亀垣一  脚本:前川淳

ルパコナ
あらすじ
ヴェスパニア王国のサクラ女王とジル王子が、猟銃事故で死亡した。そのニュースは世界的に報道され、ルパン三世や江戸川コナンの耳にも入る。
サクラ女王の遺児であるミラ王女が王位を継承することになったが、国内ではミラの即位に反対するデモが相次ぎ、ミラ自身も母と兄の突然の死を受け入れられずに次期女王への即位を拒絶していたが、母が企画していた東京のサクラサクホテルでのレセプションに仕方なく出席することにした。
ミラの護衛を担当するはずだった次元と合流したルパンは、ヴェスパニア王国に伝わる秘宝「クイーンクラウン」を狙い、王宮の宝物庫に潜入するかと思われたが、ここでの狙いは別であった。その狙いとは、世界的にも希少な鉱物「ヴェスパニア鉱石」を入手することであり、そのために鉱山へ潜入していた。
その頃、日本では母の代わりに来日したミラが会場で毒殺されかけたところを、鈴木園子に招待されていたコナンと現場に遭遇した毛利小五郎の活躍によって救われ、犯人も逮捕された。しかし、自分の命が狙われたことにショックを受けたミラは、警備の目を掻い潜ってホテルから逃げ出してしまう。
街で自分と瓜二つの少女・毛利蘭と出会ったミラは、蘭と服を交換して入れ替わることで、追跡から逃れようと目論む。その後、ミラは峰不二子に助けられながら、暗殺者たちの襲撃や彼女を連れ戻そうとするコナンの追跡を振り切り、身分に縛られない自由を満喫するが、自分にしかできないことを一緒に見つけるべきだと不二子に諭され、帰国を決意する。一方、事情を説明しようとホテルへ戻った蘭は、ミラの身代わりとしてヴェスパニア王国へ連れ去られてしまい、蘭を追うコナンも王国への特別航空機に密航する。更に小五郎も蘭を救うべく、ルパンを追うICPOの銭形警部の助手として、警視庁の目暮警部の手引で王国へ向かう。
蘭とコナン、そして王女の護衛として雇われていた次元に、キースはサクラ女王とジル王子の猟銃事故がジラード公爵による陰謀である可能性を語る。蘭の救出にやってきた小五郎も巻き込み、王位継承へと繋がる捜査網が築かれ、その過程で「世紀の大泥棒」と称されるルパンと「迷宮なしの名探偵」と称されるコナンが、互いにそうとは知らないまま邂逅を果たす。
その後、ルパンは王宮へ潜入してクイーンクラウンを盗もうと画策するが、不二子によって盗まれた後であった上に、必須アイテムであったヴェスパニア鉱石内臓アイテムもすり替えられており、ルパンは危機に陥るが、石川五ェ門の手を借りて脱出に成功する。一方、その騒乱を奇貨としたジラード公爵はミラをはじめ関係者たちを、王宮内にある東屋へ呼び出す。
東屋では、捜査報告とジラード公爵の真意が語られた後、公爵が事前に仕掛けていた爆弾を使ってミラの抹殺を謀るが、侍女の1人に変装していた不二子や、小五郎に変装していたルパン、そして彼からバックアップを頼まれていた次元と五ェ門の活躍によって状況は急転し、猟銃事件に端を発する陰謀劇は落着する。
戴冠式の前、密航者であるコナンはヴェスパニア王国の大使館によって強制送還されることとなったが、「実在しない人間」であることを察知される前にルパン一行によって拉致され、不二子の友人の潜水艦によって日本へ送られることとなった。王国を離れてルパンと別れる際、コナンは「今度ドロボウしたら捕まえるからね」と宣戦布告とも取れる言葉をルパンに放ち、ルパンも脅かして撮ったコナンの写真をお気に入りに保存してお互いを宿敵と認め、ルパンとコナンによる世紀の対決は、ひとまず次回に持ち越す形で幕を下ろした。
その後、コナンは帰国までの間、永遠の若さを狙う不二子に潜水艦内で問い詰められる羽目になった。(ウィキペディアより)
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『名探偵コナン』と『ルパン三世』というジャンルも作風も違う2作が夢の共演を果たしたテレビスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』の紹介です。目暮警部と銭形警部が旧知の仲だったり、コナンが次元と親子の振りをしてコナンが次元を「パパ」と呼んだり、いつもの眠りの小五郎ではなく眠りの銭型になったり(ただしこれはすぐに銭形が起きてしまいましたが)コラボ作品ならではのクロスオーバーが描かれています。
個人的に特にすごいなぁと思ったのが銭形が目を覚ました後、コナンが焦る中小五郎に変装していたルパンがコナンの声に合わせて口パクをするシーン。お調子者のルパンは途中からコナンの声を無視して勝手に喋りだしますが、その際のルパンの口調は小五郎役の神谷明さんがやっています。この時の神谷さんの演技と声はルパン役の栗田貫一さん(もっといえば初代ルパン三世役の山田康雄さん)と聞き間違える程です。
ルパン三世のレギュラー陣は本作を最後に石川五右衛門役の井上真樹夫さん、峰不二子役の増山江威子さん、銭形警部役の納谷悟朗さんは勇退し、コナンサイドも毛利小五郎役の神谷明さんは本作の半年後に降板するなど、長らく活躍してきた馴染みの声優陣のラスト、または末期の作品となっています。
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個人的にちょっと不満だったのが作風がルパン三世サイドよりなのでコナンサイドのキャラクターの性格が少し原作と違っていた点です。アクションが現実離れしているのは最近の映画でもそうなんですが、キャラが崩れているのは少し気になりました。