僕だけがいない街  作者:三部けい 掲載誌:ヤングエース

僕だけがいない街
嘘だろ?
あらすじ
2006年5月。デビュー後にゲームのコミカライズを担当した事はあるがその後は全く芽が出ず日々出版社に持ち込む29歳の漫画家・藤沼 悟(ふじぬま さとる)彼の描く漫画は編集部から画力もストーリーも一定のレベルではあるが読者から作者の顔が浮かんでこないとダメ出しされている。藤沼もそれを自覚しているが過去の出来事もあって自分の考えや心情を他人に曝け出すことに恐怖心を抱いている。
生活費の為にピザ屋でアルバイトをしている藤沼は配達中に“あれ”が訪れる。それは藤沼が再上映(リバイバル)と呼ぶものでその能力が発動させるとこれから訪れる悪い事の原因を取り除くまで何度もタイムスリップをしてしまうのだ。
再上映で男の子を助けた代わりに自分が怪我で入院をする事になった。しかし、その現場を見ていたアルバイト先の同僚片桐 愛梨(かたぎり あいり)に目撃されたことで藤沼は人助けをしたと職場に分かってもらえて首になる事も壊したバイクも弁償せずにすみ、この出来事がきっかけで藤沼と片桐の間に親交が生まれる。そして藤沼は小学生の頃に死んだ同級生・雛月 加代(ひなづき かよ)の存在を思い出す。彼女は1998年の連続誘拐事件の被害者となり殺害された。その誘拐事件の犯人は幼い藤沼が「ユウキさん」と慕っていた大学生・白鳥潤だった。
入院がきっかけで藤沼の母・藤沼 佐知子(ふじぬま さちこ)が藤沼の許を訪れ一緒に暮らすようになった。母親とスーパーへ買い物に来ていた藤沼はそこで再上映が発動、原因を取り除くための行動で母親がある男に気づく。その男の正体について思考を巡らせていくうちに佐知子はかつて起きた誘拐事件の犯人が白鳥ではないことスーパーで出会った男が誘拐犯である事に気づいたが、その晩自宅に侵入してきた男に殺害されてしまう。母の死体を発見した藤沼が犯人を追いかけようとするもその事で自分が犯人に仕立てあげられた事を知る。母を殺した犯人を探し出そうとした藤沼が再上映を発動させたとき、藤沼は1988年にタイムスリップしていたのだった……。
***
タイムスリップというSF的要素と連続誘拐事件を巡るサスペンスが組み合わさった『僕だけがいない街』1巻では連続誘拐犯・母親の殺害・そして突如18年前へとタイムスリップして次巻に続くというものすごく気になる引きで終わっています。
まだ1巻だけしか読んでませんが、スピーディかつ予想できない展開に死んでしまった女の子やグループから孤立した男の子ヒロミと藤沼の関係・母親の息子への愛情・何故無実の白鳥が死刑囚になったのか・真犯人は一体・気になる所、印象的なシーン満載でこれらが今後どう物語の伏線やキーワードになるんだろうという所がたくさんあって続きが激しく気になります。