ワイルドライフ  作者:藤崎聖人 掲載誌:週刊少年サンデー

ワイルドライフ

あらすじ
ド派手な金髪・短気で粗暴・勉強はドベ。一見不良の高校生の岩城 鉄生(いわしろ てっしょう)には実は絶対音感という特技があった。しかし、音楽の知識や技量がない鉄生はその特技は無意味なものだと思っていた。ある日、公園で性質の悪い男から野良犬と助けた鉄生は男性に声をかけられた。男は獣医で鉄生の絶対音感は獣医に活かせると言われる。
公園で助けた野良犬が心臓に疾患がある事を野良犬の鼓動の音で気づいた鉄生は動物病院に駆け込むが、手術費用がない事を理由に手術を拒否される。諦めきれない鉄生は先日会った獣医の男に助けを求めるが男は現実的な理由を告げてそれを断る。しかし、鉄生の熱意の前に男は手術費用なしで手術をする事を承諾する。ただし、その条件は鉄生に手術の手伝いをさせるというものだった。
手術は無事成功し、その時の出来事がきっかけで鉄生は獣医になる事を決意する。数年後、見事獣医になる事ができた鉄生だが派手な外見と型破りな行動が原因でどこの動物病院でも採用されず困っていた。そんな鉄生を親友の矢納 龍二(やのう りゅうじ)がある動物病院を消化する。その病院の名は『R.E.D.(レッド)』猛獣から微生物までありとあらゆる動物の治療を受け依頼があれば国内外問わず赴く動物病院としては有名な病院だった。
採用試験に受かった鉄生はこの病院で多くの患畜を救っていくのだった。
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今回紹介するのは型破りの獣医岩城鉄生の活躍を描いた漫画『ワイルドライフ』の紹介です。
主人公の岩城鉄生は勉強が苦手で獣医大学の入学試験や資格の試験も得意の絶対音感を利用してようやくなれたくらいで物語当初は専門的な知識もあまりありませんでした。しかし、得意の絶対音感で動物の心音や呼吸の異常を見抜くスキルと何より動物達を救いたいという熱い情熱で動物たちの病気や体調不良の原因を見抜いて治療していきます。
また、動物たちの病気や怪我だけでなく悪徳獣医や動物の命が二の次な動物病院・ペットショップで売れなくなった動物たちの末路悪質なブリーダーの犠牲になる動物など動物問題が描かれているのが特徴で、日本のペットの在り方について考えてしまう面もあります。
舞台は動物達を救う事に熱心なREDから腐敗した大学病院・盟央大に移り、同じ動物病院でもこうまで医者の情熱や病院内の環境が違う物かと驚いてしまいます。
少年誌という事もあってギャグやお色気シーンも満載で特にREDの面々が児童施設の子ども達に怖い話を語るギャグ回が一番笑えました。
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キャラクターも個性的なキャラ揃いで、中でもどう見ても20代な44歳で両刀(バイセクシャル)の陵刀 司(りょうとう つかさ)のキャラの強烈さは群を抜いていて、時に先輩獣医として鉄生に現実を教えてそのうえで彼を導き、時にはギャグキャラとして鉄生達を振り回したり、そして時には鉄生を性的に狙っていたりと随所で存在感を発揮しています。