プリティフェイス  作者:叶恭弘  掲載誌:週刊少年ジャンプ

プリティフェイス
あらすじ
161cmという小柄ながらも圧倒的な強さを誇る乱堂政(らんどう まさし)傍若無人な性格で空手部の多くの取り巻きを従えやりたい放題の問題児な彼だが1つ年下の美少女・栗見理奈(くりみ りな)に密かに想いを寄せていた。
空手大会で圧勝した帰りにバスの事故に巻き込まれた乱堂は1年間植物状態になる。奇跡的に目を覚ました彼は鏡に映る自分の姿を見て驚愕する。なんと自分の顔が想い人の栗見理奈の顔になっていたからだ。実は乱堂の主治医で天才的な医者であるが重度の変態・真鍋順(まなべ じゅん)が乱堂が隠し持っていた理奈の顔を乱堂の顔だと勘違いして整形手術で変えてしまったからだ。真鍋は乱堂に性転換で本物の女にしようとしていた所で乱堂は真鍋を殴りつけてそれを止めて急いで自分の実家に向かう。しかし、乱堂の実家は跡形もなかった。乱堂の両親はバスの事故ですでに死んだと思って死んだ息子を思い出すのが辛いと言って引っ越してしまった後だった。打ちひしがれる乱堂の前に間の悪い事に理奈が通りすがる。パニック状態になる乱堂を尻目に理奈は「お姉ちゃん!」と言って乱堂に抱き着く。ジルは理奈には双子の姉・栗見由奈がいたが高校進学の際に進学せず美容師になりたいという夢を巡って両親と口論になり家出してしまったのだ。栗見家から栗見由奈と間違われた乱堂は訂正する事もできず、なし崩しに栗見由奈として理奈と一つ屋根の下で暮らす事に。その翌日、自分の本当の顔が写る写真を探しに1年ぶりに母校に足を踏み入れる乱堂だが、かつての取り巻きは乱堂の事を心底疎んでいた事、学校には乱堂の写真は一枚もない事を知る。部屋で落ち込む乱堂の許に理奈が乱堂の写真を持ってくる。乱堂が理奈に密かな想いを抱くように理奈もまた乱堂に密かな想いを寄せていた。しかし、家出した姉を想うあまりその気持ちを押し殺していた事を知った乱堂は理奈の為に本物の栗見由奈を探して元の顔に戻る決意をする。
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今回紹介するのは叶恭弘先生の初連載漫画『プリティフェイス』の紹介です。叶先生の作風『ヒロインに一途な純情主人公』『秘密を抱えてしまった主人公が秘密を隠す為に四苦八苦する』はこの時点で完成していたようです。
本作はお色気描写満載のラブコメ(というかコメディ)ですが、本作の特徴は女性キャラクターのお色気だけでなく、男の乱堂も女の子の顔になったという設定なので読者視点では乱堂もお色気担当になっているという事ですね。少し定義は異なる気もしますが男の娘ジャンルに当てはまる作品なのかも? お色気描写多めですが、乱堂が純情かつ理奈一筋という事もあって女性でも結構読める作風だと思います。
連載時には安定した人気があった本作ですが、叶先生自らが限界を感じ(遅筆と自称しているので恐らく週刊連載と執筆スピードが合わなくなってきたと思われます)連載が終了したので乱堂の実家の話などいくつか未消化の部分はありますが、終わりは綺麗にまとまってます。