ファイアーエムブレム 聖戦の系譜 開発:インテリジェントシステムズ 販売:任天堂

FE聖戦の系譜
あらすじ
ユグドラル大陸を恐怖のどん底に陥れた邪教ロプト教を信仰するロプト帝国。ロプト帝国は子供狩り・虐殺など人々を力で支配していた。だが、ロプト帝国に反旗を翻す者達が現れ、彼らにナーガという神が力を与えた。12人の聖戦士はナーガから12の神器を授かるとロプト帝国を滅ぼす。聖戦士達は聖戦の後各地に散らばりそれぞれが新しい国を建設し、大陸には平和な時が訪れた。
だが、ロプト帝国が滅びて100年後大陸は再び激動の時代を迎えようとしていた。聖戦士バルドの末裔であるシアルフィ家公子・シグルドの許にユングヴィ家がヴェルダン王国に攻められ、城を落とされシグルドの幼馴染の公女・エーディンはヴェルダン王国の王子ガンドルフに連れ去らわれてしまった。公爵である父を初め多くの兵士はイザーク討伐に向かって城にはわずかな兵士かいない。それでもシグルドはわずかな兵を率いてエーディンを救う為に出兵する。この戦いこそがこれから起こる悲劇と激動の聖戦の最初の戦いであった。
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今回紹介するのは『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』です。元々はFEシリーズとは別の独立した作品になる予定でしたが、シリーズ物として売った方が売れるという判断によりFEシリーズとしてその名を連ねる事になりました。その為かシステムや作風はそれまでのシリーズと随分異なるシステムでしたが、武器や魔法に相性がある三すくみは後のシリーズにも採用されました。
本作の一番の特徴と言っても良いのは味方キャラが結婚できるシステム。結婚相手によって子どもの能力やスキル、一部のイベントが変わるシステムは後の『ファイアーエムブレム覚醒』『ファイアーエムブレムIF』にも採用されました。ちなみに結婚相手がいなかった・もしくは女性キャラが死亡してしまった場合は子どもキャラに変わって平民キャラが登場します。このゲームは血筋がものをいうので平民キャラは能力も低く神器も当然使えませんが、専用イベントが用意されているのであえてシグルド編で誰も結婚させず平民キャラを登場させるプレイもあります。
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FE屈指のハードで悲劇的なシナリオ
本作のコンセプトは『戦争の悲劇を伝える』というもので戦争によって引き裂かれる絆・子供狩りや虐殺などの非人道的な行動がまかり通ってしまう世界など重い世界観とストーリーで更に不倫・近親相姦など今の世では出しにく描写も多々あります(ただしVCは発売されていますが)
ハードな作風の本作ですが中でも『バーハラの悲劇』は当時のプレイヤーに強い衝撃とショックを与える展開だったでしょう。
シグルドは戦いの最中親子共々反逆者の汚名を着せられ、無実を証明する為に向かったバーハラでヴェルトマー家当主アルヴィスに殺害され、戦いは次世代に受け継がれます。主人公がまさか物語途中で退場とするとは思わず(パッケージやサブタイトルの聖戦の系譜の系譜の意味を知っていたら予想できたかもしれませんが、私はプレイ当時子供だったので系譜の意味を知らず、中古で買ったので箱を見た事がなくシグルド編最終章の5章の仲間の雰囲気がやけに重いのが不思議でしたがまさかあんな仕打ちを喰らうとは思いませんでした)ショックを受けたプレイヤーも多かったでしょう。しかしこの悲劇を乗り越えて息子であるセリスが大陸に平和を取り戻すというのはドラマチックでした。
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BGM
私はFEシリーズでは聖戦の系譜のBGMが一番好きです。各章の自軍フェイズ敵軍フェイズに違うBGMが作られ、その章のストーリーや雰囲気に合った曲が使用されています。中でも私は2章の自軍フェイズのBGMが好きですね。
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シリーズ作品の中でも人気の高い本作。しかし、そのハードな世界観や近親婚や子供狩りと言ったタブーが物語に深く関わる作品故にリメイクは困難、またリメイクできたとしても大幅な設定変更・削除が予想されます。というかよくVCで配信できたよなぁ。