ファイアーエムブレム 紋章の謎  開発:任天堂・インテリジェントシステムズ 販売:任天堂

紋章の謎
あらすじ
ドルーア帝国の王暗黒竜メディウスに打ち勝ったマルスは母国アリティアに戻りアリティア王国の復興に勤しんでいた。復興も順調に進みタリス王国のシーダと結ばれ婚約を発表するなどマルスは穏やかで幸福な日々を過ごしていた。
そんなマルスとは裏腹にアカネイア大陸最古の歴史と最大の領土を持つ七王国のアカネイア王国には危機の最中にあった。暗黒戦争でマルスと供に戦ったオレルアン王国オレルアン王の弟ハーディンは戦いの功績が認められアカネイア王国の美しい姫君ニーナと結婚。しかし、ニーナはハーディンと結婚した後も、暗黒戦争の時に恋仲になった敵国の将カミュへの恋慕が残っておりそれに気づき嫉妬と絶望した(またアカネイア王に即位した後も自分を認めず疎む貴族・軍関係者へのストレスも彼を狂わせた)ハーディンは酒浸りになり部屋に引きこもり誰にも会わなくなった。そんなハーディンをガーネフという男が近寄った。闇のオーブという魔力を秘めたオーブに操られたハーディンはアカネイア神聖帝国の建設を宣言、かつての高貴で理知的な面は姿を消し残虐な帝王として他国を侵略し圧政を敷くようになった。
マルスはかつての戦友の変貌に苦悩しつつもアリティア王国を守る為にアカネイア神聖帝国に従い望まぬ戦いに赴くのであった。
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今回紹介するのは『ファイアーエムブレム紋章の謎』です。今作は『暗黒竜と光の剣』の続編ですが、なんと紋章の謎では『第一部暗黒戦争編』として暗黒竜と光の剣のリメイク版が収録されており、前作を遊んでない方にも優しい造りになっています(ただし、ゲームの難易度は高めなのでクリアは難しいですが)
ストーリーは暗黒竜と光の剣の時の王道のヒロイズムから人の愛憎と業や政治的背景が強く出るようになり、登場人物の中には悲劇的な最期を遂げるものも少なくなくそれを乗り越えて平和な世界を取り戻すストーリーになりよりドラマチックな内容になりました。
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裏設定
本作ではゲーム本編で明かされなかった(おそらく単なる裏設定から続編を作る時に使うはずだった設定)話や設定がいくつかあり、その一部は以前は公式サイトのページで読む事が出来ます。
http://web.archive.org/web/20010506225430/www.intsys.co.jp/game/fireemblem/note/3.html
個人的に一番衝撃的だったのはカシムのエピソード。暗黒竜と光の剣では母想いの青年だったのに紋章の謎では何故か詐欺師扱いになっていました(と言ってもゲーム中ではマルスに母の薬代を貰ってその恩でマルスの仲間になり戦ってくれるので嘘を吐いたと言えぞその分働いてくれるのであまり詐欺師という感じはしないのですが)
カシムは暗黒竜と光の剣の時は本当に母が病に倒れお金に困っていました。なので暗黒竜と光の剣時代での彼の発言は嘘偽りのない言葉です。しかし、暗黒戦争から家に帰った彼は妹のリーンが生活の為に自らを奴隷商人に売り、やっとの想いで妹を見つけた時には酒場で身も心もボロボロになって死亡している姿でした(想像ですがおそらくリーンは娼婦として酒場で客を取り、栄養失調か性病にかかり亡くなったのでしょう)。それがきっかけとなりカシムは豹変、母と多くの姉弟を養う為に詐欺行為をするようになったのです。
非常に重い話故か公式でこの話が表に出たことは無く、リメイク版の『新・暗黒竜と光の剣』『新・紋章の謎』ではこの設定は削除されたのかもしれません。
また続編構想に使う予定だったのか、ナバールはある人物を探して傭兵稼業をしながら旅をしている事、王族が扱えるレイピアをフィーナが使えるのは彼女の出生に秘密があるから。リメイク版ではフィーナはレイピアを使えなくなったので出生の秘密に関しては削除されたようです(生みの親で彼女の出生の秘密を知っているであろう加賀プロデューサーはもういませんからね)