ファイアーエムブレム 暁の女神  開発:インテリジェントシステムズ 販売:任天堂

FE暁の女神
共に戦い、共に生きる
あらすじ
クリミア王国とデイン王国の戦争から3年後。王を失い、戦争に敗れたデインは宗主国ベグニオン帝国がデインを支配していたが、ベグニオンに派遣された軍人や貴族は民を虐げデインの国民は貧困に苦しんでいた。そんな国を変える為に『暁の団』と呼ばれる義賊がデイン駐屯兵に反旗を翻していた。特に暁の団の一員であるミカヤは癒しの手という他者の傷を自分が受け継ぐ事でその者の傷を治したり、それ以外にも不思議な力を持つ事から『銀の髪の乙女』と呼ばれデインの民からは救世主として崇められデインからは他の団員よりも優先的に狙われていた。
デインと戦いを続けていた暁の団は狂王アシュナードの遺児・ペレアスと邂逅する。この出会いによりミカヤ達暁の団はデイン復興の為にペレアスと供に立ち上がる決意をする。
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今回紹介するのは『ファイアーエムブレム暁の女神』です。前作でアイク達に負けた事で敗戦国になったデインから物語は始まります。前作の蒼炎の軌跡が人気が高くファンからの期待は高かったのですが、今作の評価はゲームバランスやシナリオは賛否両論。私は結構好きなんですけどね。
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視点が変わる物語
本作ではそれまでのシリーズとは違って話のメインになるキャラクターが変わります。
第1部では敗戦国のデインを舞台にミカヤ達暁の団がアシュナードの遺児ペレアスと前作のマッドサイエンティスト・イズカ(前作で多くのラグズを非人道的な事をしプレイヤーの怒りを買った)とベグニオン駐屯兵を倒し、デインを復興させるのが目的です。今まででも戦争に敗れ亡国となった王子が主人公の作品はありましたが、本作では敗戦国という面が強調されて、それまでの作品とはちょっと主人公の境遇が新鮮だったなぁと思います。今までのは敗戦国という面よりも亡国という面が強かったと個人的に思ったので。
第2部ではクリミア王国が舞台に変わります。デインとの戦いに勝利したものの穏健派のエリンシアに不満を抱く貴族や民は少なくなく、反エリンシア派のクーデターがメインになります。一度負けた国が復興する難しさやその混乱に乗じる貴族、そして心優しき王女だったエリンシアが女王として成長する姿が描かれています。
そして第2部最後には前作の主人公アイク率いるグレイル傭兵団がムービーで登場します。これには正直テンションが上がりました。
第2部はシナリオ・ゲームバランス共に評価が高いですね。
第3部ではアイクとミカヤの交互の視点で描かれます。アイク視点では前作でも語られたベグニオン神使暗殺事件の真実を巡ってベグニオンとラグズの間で戦いが起こり、アイク達はラグズの方に義があると感じラグズ連合としてベグニオンと戦います。一方ミカヤ視点ではペレアスがイズカの裏切りに遭った事で血の誓約(ベグニオンに逆らったら王族も民も死んでしまうというとんでもないもの)を交わしてしまいベグニオンに逆らえなくなってしまい、ミカヤ達(民や家臣はペレアスよりもミカヤに信頼や忠誠心を抱いているためミカヤがペレアスの許を去ったら大変な事になる)はベグニオンに味方をしてラグズ連合と戦います。
戦いの勢いは次第に増していき、大陸全土に戦火が飛び散る頃、突如空から光が降り注ぎ、この光を浴びた者は石になってしまいます。
第4部
石にならなかった者を敵味方関係なく集めたアイク。そこへミカヤの身体を借りた負の女神・ユンヌが語ります。ユンヌの対をなす生の女神アスタルテが目覚め、大陸のべオグ・ラグズを問わず裁きを与えた事を。アイク達はテリウス大陸の人々を救う為にアスタルテの許へ向かいます。

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終盤はアイクが主人公として物語が動きますが、中盤までは主人公となる人物が変わり、様々な立場で物語が描かれる群像劇というありそうでなかったシナリオの運びが特徴です。