ニーナ

 

 

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政略結婚は間違いだったのか?
ボアはニーナのカミュへの想いを知りながらも国の再建の為に早急にニーナに結婚をさせ、これがハーディンの人生を大きく狂わせました。
ただし、このボアの考えが間違っていたとは思いません。何故なら貴族における政略結婚は本来当たり前のものですし、女性は昔は政治の道具でした。シーダみたいに恋愛結婚できる方が稀、というか奇跡なのです。アカネイア王国は宗主国として豊かな国でした。宗主国の再建が上手くいかないと国内で紛争や独立が盛んになりアカネイア王国は衰退し大陸中で勢力バランスが大きく崩れ大きな戦争になった可能性があります。
国全体の事を考えるならニーナ個人の感情よりも国の都合を優先させるのは当然の判断とも言えますし、ニーナの感情は知っていてもハーディンがその事で精神を病んで酒浸りになるまでは予想できないと思いますし。
ハーディンはアカネイア王国の為に尽力して国を再建させました。少なくとも政略結婚事態は間違っていなかったと思います。ただ、ハーディンがとても繊細だった事と国内の貴族の腐敗がもう手の施しようのないものだとボアがもっと早く気づいていれば……。
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ニーナは女王になれない?
もしハーディンを夫に迎え入れずニーナが女王としてアカネイア王国を収めればよかったのでしょうか?
暗黒戦争の後、兄に代わって国を治めたミネルバは政策の失敗で国を傾けてしまいました。これは彼女の政治能力の他にも兄と言う後継者がいた事できちんとした王としての教育を受けていなかったからではないでしょうか?
現実の王位継承権を考えると男女の兄弟なら男性が王位継承権は近いです。マルスとエリスの姉弟もエリスが姉だけどマルスが次期国王としての扱いを受けているのでゲーム内でも女性が王位を継ぐというのは本当に跡継ぎがいなくなった時だけでしょう。ニーナには他に王族がいたので恐らく本来彼女は王位を継ぐ立場ではなく、他に跡継ぎがいて王としての教育はその人が受けて(まぁ、王としての評価が低いニーナの父や腐敗した貴族がそんな教育できたのかについては疑問がありますが)ニーナは王の教育を受けてなくても不思議じゃないんですよね。
そもそもこのゲーム、女性の国家統治には否定的で(制作スタッフの加賀プロデューサーが否定的だったとか)マクドニアを統治したミネルバは政策に失敗し国を傾け、グラ王国を統治していたシーマは王位を捨てています。他の王女キャラも皆王位を捨てたり嫁いだりで誰も女王の座にはついていません。スタッフ側にニーナを女王にさせるという考えははなからなかったのかも。
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ニーナの考えや背景については紋章の謎ではほとんど語られず、断片的に女性の弱さや受動的に生きなければならぬ王族というプレイヤーには理解しにくい描写がされるので、仲間キャラとして操作のできない彼女への感情移入は低く、結果として物語の負の面を背負わされているという印象。