バクマン。  原作者:大場つぐみ  作画:小畑健  掲載誌:週刊少年ジャンプ

バクマン。
あらすじ
幼い頃から絵の上手い少年だった真城 最高(ましろ もりたか ニックネームはサイコ)はかつては漫画家を志していた事もあったが、漫画家だった叔父が1度は連載していた漫画がアニメ化し成功はしたもののその後は打ち切り続きでついには週刊少年ジャンプから戦力外通告を受けて再起を図るも過労で亡くなってからはその夢を捨てて、平凡な人生を送りながらも自分の現状に不満と悲観を抱く日々を送っていた。
真城には想いを寄せるクラスメイトの美少女・亜豆 美保(あずき みほ)がいて授業中人目を盗んで彼女の絵をノートに描いていた。しかし、ある日そのノートを教室に忘れてしまい慌てて取りに行くも同級生で成績トップの秀才・高木 秋人(たかぎ あきと ニックネームはシュート・シュージン)にノートの絵を見られてしまう。亜豆の事が好きな事がばれたと真城は焦るが、高木は真城と亜豆は相思相愛だという事とノートの事を黙っている代わりに自分と組んで漫画家になろうと誘う。
初めは断った真城だが、想いを寄せる亜豆が声優志望でその夢に向かって本気で頑張っていることを知って自分も漫画家を目指す、そして漫画家として成功したら結婚してほしいと亜豆に勢い余ってプロポーズをしてしまう。だが、なんと亜豆はそれを承諾する。ただし、お互いの夢が実現するまで過度の接触は止めようという条件があったが。
ともあれ、なし崩しに漫画家への夢に向かって歩き出す真城だが、その道は険しく困難を極めるものだった。
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漫画家志望の少年達の夢に向かって突き進む『バクマン。』週刊少年ジャンプ掲載だけあって、真城達が連載している雑誌は週刊少年ジャンプで作中では多数のジャンプ漫画の名前が実名(他の漫画だったら元の漫画をもじったパロディ名になる事が多いですがバクマン。はそのまま記載します)で登場したり、編集者は実際のジャンプ編集者をモデルにしたキャラクターが多く登場、更にはジャンプ読者なら誰もが知っているであろう『アンケート至上主義』『バトル漫画化へのテコ入れ』などが描かれ、もちろんフィクションなので嘘や誇張がありますが、ジャンプの内情が描かれていることが特徴です。
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漫画家と編集者
私がこの漫画で面白いなと思ったところは、主人公の漫画家サイドの物語の他に編集者目線で劇中作の漫画の評価や求める人材などの編集者サイドの物語が描かれている事ですね。読者と編集者では求める漫画が微妙に異なっていたり、安定した収入がある自分達とばくち打ちの漫画家志望と比べてナイーブな気持ちになったり実は漫画家サイドの物語よりも編集者サイドの物語の方が読み応えがありました。もちろん漫画家サイドも人気獲得の為にテコ入れを受け入れたり各々の漫画理論がぶつかったり挫折したりとドラマは盛りだくさんです。