ナナマルサンバツ  作者:杉基イクラ  掲載誌:ヤングエース


あらすじ
主人公・越山識は、新入生歓迎会で「クイズ研究会」による早押しクイズ大会に参加することになる。クラスメイトの競技クイズ経験者・深見真理の早押しに圧倒され、最初は戸惑うばかりだった識だが、彼女の早押しを見ているうちに、「早押しクイズの問いには答えを確定できるポイントがある」ことを理解する。そして知識と推理でコツをつかんだことで難問に正解し、それまで経験したことのない感動を得る。
その後、真理に知識量を見込まれ、新入生向けのクイズ大会に誘われた識は、そこで0.1秒を争う「競技クイズ」の世界を目の当たりにする。大会で出会った御来屋千智の実力に圧倒されながらも、識は競技クイズにのめり込んでいく。(ウィキペディアより)
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今回紹介するのは『ナナマルサンバツ』競技クイズを題材にした珍しい漫画です。
主人公の越山は内向的で目立たない少年だけど幼いころから本が好きで知識量はずば抜けています。そんな彼が競技クイズの面白さを知って仲間と共に競技クイズに挑むという物語です。
題材的に地味になりそう、と思いきや読んでみるとぐいぐい引き込まれていきます。最初は本好きなのに図書館で食事をする主人公が気になったんですが(ヒロインとの邂逅の為とはいえちょっと無理やりな気もしました。ヒロインのパンツを見せる為にやった描写って感じ)クイズに魅了される展開は丁寧かつテンポがよく熱くなりました。
掲載誌がヤングエースだからなのかお色気要素もありますが、そこまで過剰じゃないので女性でも読みやすいですね。
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アニメ化もされた……けど……
本作はアニメ化もされています。
しかし、ヒロインの深見真理役が本職の声優ではなく女優なのでその演技に関してはかなり残念。
聞いてみた感想としては声が低めでアニメ向きではない。ただこれだけなら現実の10代でも低い声の人はたくさんいますし視聴者の慣れでなんとかなるんですよ、演技がちゃんとしていれば。
問題は滑舌が悪いのか始終もごもごしたような話し方になってしまっている事と抑揚の付け方が素人が聞いても変と思ってしまうこと。他の声優と比べて明らかに浮いていて気が散っちゃうんですよね。
それ以外はBGMの主張が強すぎることが気になりつつも悪くない出来だったし、ライバルキャラを演じる声優は実力ある人だから見たい気持ちはあるんですけど……。
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デビュー作は実は
杉基イクラ先生は実は1度ペンネームを変えていて、元々はくおん摩緒名義でテイルズオブデスティニーのコミカライズでデビューしていました。くおん摩緒先生だった頃はBL作品やBL小説の挿絵と女性向けの作品を手がけていたのですが、一般誌に活動の場を変えたのを契機にしたのかペンネームを杉基イクラ名義に変更(イクラという名前にしたのはイクラが好物だったからだとか)作品内に腐女子が登場するのはかつて手がけた仕事の名残?
くおん先生の頃は繊細で少女漫画のような細いタッチでしたが現在の絵柄は当時の面影をほのかに匂わせつつも力強さが増した画風に思えます。