トクサツガガガ  作者:丹波庭  掲載誌:ビッグコミックスピリッツ

トクサツガガガ

私は節約してDVD買いたいだけなの!!
むしろ死
女死力滾ってっから!!

あらすじ
子供の頃から特撮が大好きだった中村叶(なかむらかの)。しかし、女の子らしいものが大好きな母に特撮好きを否定されて一度は特撮を卒業したものの社会人になり実家を出て特撮への想いが再熱。26歳OL、今では立派な特オタ(特撮オタク)になりました。
会社では女子力の高い女性というイメージがついている彼女はそのイメージを壊さずに充実した特オタライフを送る為に日々四苦八苦するのだった。
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今回紹介するのは特オタだけでなく隠れオタクなら共感せざるをえない漫画『トクサツガガガ』の紹介です。
主人公の中村叶は幼少期に母親から自分の好きなものを否定されてきたという事もあって自分の好きなものを否定されるのが嫌なので周囲にはそんな気配を微塵も見せていませんが家の中や心の声では円盤やリアタイなどのオタク用語を使う中々ディープなオタク。そんな隠れオタクの日常や心の叫びが描かれています。
例えば職場でカラオケに誘われて参加しなければならなかったとき。中村は特撮ソング以外ほとんど知らない、しかし歌わなければならない時に子どもの頃見てたから覚えてるーというアピールを全力でしながら昔の特撮ソングを歌ったりタイアップが多いアーティストのファンを装ってそのアーティストの歌だけを歌うなど四苦八苦して乗り越えていきます。この時の中村のモノローグがオタクとして共感せずにはいられません。
一方オタばれはしたくないけどオタ友は欲しい中村は涙ぐましいアプローチもあって年上の特オタ吉田さんとオタ友になります。しかし同じ特撮好きでも好きになる部分が違うのではと委縮して話が弾まないというのも分かります。
こういったオタクとしてのあるあるネタもありますが、コンビニの食玩(玩具付きお菓子)のサーチ行為(箱の中身の玩具を探る行為)で店側に迷惑がかかることなどが取り上げられているのもポイント。中村や彼女が親しくなったオタクはこういったマナーを守れているオタクなので読んでいても不快にならないのが良いです。

気になる展開と言えば中村とは違ったベクトルでイタイ母(少女趣味気味で娘に反発されると泣く)母娘の戦いは1巻では娘の完全敗北でしたが果たしてあの母に中村は勝てるのでしょうか?