デッドプール  監督:ティム・ミラー  脚本:レット・リース ポール・ワーニック  配給:20世紀FOX

デッドプール映画ポスター2

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デッドプールというキャラクターの特徴の一つに自分はコミックのキャラクターである事を認識していて読者に第四の壁を越えて語りかけるというものがありますが、本作でもデッドプールは第4の壁を越えて観客に語りかけたりメタ発言のオンパレードです。中でもウェイドが「緑のコスチュームは止めてくれ」というネタは以前ウェイド役の俳優ライアン・レイノルズが主演を務めたものの評価が悪かった『グリーン・ランタン』を揶揄った自虐ネタなど中々強烈なギャグも放ってます。個人的にエンジェル・ダストが高い所から降りる際のポーズをヒーロー着地だとはしゃぐデッドプールが好き。
この映画は低予算で作られていて(それでも日本円で63億円の製作費。日本だったら映画何本作れるんだろう?)その為X-MENの基地が他のX-MENの映画よりもしょぼいらしいのですが、それをジョークのネタにして笑いに変えたり、予定されていた終盤の銃撃戦は予算の都合でできないのでデッドプールが用意した銃をタクシーに置き忘れるというギャグにして低予算を笑いと言うエンターテインメントに昇華させました。
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本作はR-15で興業的に不利な作品でしたが、元々人気のあるデッドプールを主人公にし、分かりやすいストーリーと小ネタたっぷりの本作は世界中で大ヒット。日本では意外な形でR-15の恩恵が受けられました。
それはR指定故に芸能人ゲストを呼ぶ事ができず、その代わりにTwitterでデッドプールがツイートをするという形で積極的に映画をPR。第四の壁を越えて読者に語るデッドプールとTwitterの相性は良くて、日本のファンからは好評。私はデッドプールのツイートで本作を映画館で観る事を決めました。
デッドプールのツイートで印象に残ってるのは「この映画はラブストーリーだよ」というツイート。観る前はデッドプールがラブストーリーなんて嘘だろ?実際は下品なギャグ満載のアクション映画だろ? と思って観たんですが、いざ観たら本当にラブストーリーでした。宣伝が本当だった事が逆に騙された気分になる不思議な宣伝でした。
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デッドプールは早くも続編制作が決定しており、それによると原作でお馴染みのケーブルというキャラも登場するらしいです。続編が公開される前に原作デッドプールを読んで原作と映画の違いを見つけたい。