スパイダーマン  原作:スタン・リー スティーヴ・ディッコ  監督:サム・ライミ  脚本:デヴィッド・コープ  公開年:2002年

スパイダーマン映画

・運命を受け入れろ
・大いなる力には、大いなる責任が伴う
・誰もが世界を変えられるわけじゃない
あらすじ
両親を早くに亡くし、伯父夫妻に育てられたピーター・パーカー。ミッドタウン高校に通う彼は、科学好きで人一倍オクテ。隣に住む幼なじみのメリー・ジェーン・ワトソン(MJ)にもなかなか思いを告げられず、学校でも酷いイジメを受ける、悶々とした毎日を送っていた。
ある日、ピーターは社会見学でコロンビア大学の研究室を訪れ、そこで遺伝子改良を施された「スーパースパイダー」に噛まれてしまう。激しい悪寒に襲われるピーターだったが、翌朝目覚めるとその体には驚異的な視力と体力が備わっていた。さらには手首からクモの糸が飛び出し、手のひらから生えた細い毛により指先だけで壁をよじ登れるようになっていた。
私利私欲のためにその力を使ったピーターだったが、愛するベン伯父さんを強盗に殺されてしまう。力の代償を深く受け止めたピーターは正義のために尽くすことを決意。高校を卒業した彼は、特注のスーツを身に纏い「スパイダーマン」としてニューヨークにはびこる悪と闘い、人命を救助する毎日を送ることになる。
そして同じ頃、軍事企業「オズコープ」の実験室でまたひとりの怪人が誕生しようとしていた。「オズコープ」の社長であり、ピーターの親友ハリーの父親であるノーマン・オズボーンが実験用のパワー増強剤を自ら服用したのだ。ライバル企業との競争や重役たちに追い詰められストレスを溜めていたノーマンは、薬の副作用で別人格が覚醒し「グリーン・ゴブリン」となり、自分の私利私欲の為に暴走を始める。
互いの正体を知らない2人の、摩天楼を巻き込んだ激しい対決が始まろうとしていた。(ウィキペディアより)
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アメリカで大人気のアメコミヒーロー・スパイダーマン。テレビアニメやテレビドラマにはなっていましたが実写映画の話は何度かあがったものの頓挫していました。しかし、2002年ついにサム・ライミ監督がメガホンを取りスパイダーマンの実写映画が誕生しました。
CG技術の進歩により手から蜘蛛の糸を出して街の中を縦横無尽に飛び回るアクションシーンが可能になり、その現実離れしていたがために不可能だと思われていたアクションが実写として再現された事は当時の映画ファン・アメコミファンにとって驚きと感動を与えたのではないでしょうか?
制作したアメリカだけでなく、日本でもスパイダーマンは大ヒット。国内でアメコミヒーロー・スパイダーマンの知名度は飛躍的にアップしました。当時はバラエティとかでスパイダーマンのパロディやってたので映画を観ていない人でもスパイダーマンの名前を知っている人は多かったでしょう。
ちなみに『僕のヒーローアカデミア』の堀越耕平先生はこの映画からアメコミに興味を持ちアメコミを読み初めそれが作品作りに大きく影響を与えました。この映画がなければ『僕のヒーローアカデミア』は誕生しなかったかもしれません。
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やっぱ醍醐味は
この映画で感動したシーンは街の中をスパイダーマンが蜘蛛の糸を駆使して自由自在に飛び回るシーン。カメラワークのおかげでまるで自分がスパイダーマンになって街を飛んでいる気分になります。スパイダーマンはUSJなどのユニバーサル系列でアトラクションにもなっているそうですが、このシーンを見た後にスパイダーマンのアトラクションがあるって聞いたら行きたくなるかも。
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大いなる力には大いなる責任が伴う
スパイダーマンの正体ことピーターは平凡な一般人の少年。しかもスパイダーマンになる前はいじめを受ける冴えない少年。それがひょうんな事からスパイダーマンになった事でその力を自分のため(と言っても別に犯罪行為を犯した訳ではなくまぁ可愛い物だと思うのですが)に使い悪を野放しにした事で愛する伯父を失い、ピーターはこの力を正義の為に使う事を決意。これが有名な「大いなる力には大いなる責任が伴う」に繋がるんですよね。
ピーターがスパイダーマンとして活躍する一方で、ピーターの親友のハリーの父は薬の副作用で凶悪な人格が芽生え会社をクビになるという屈辱でその凶悪な力が暴走、会社の重役を襲い殺害します(ただ、その殺害はグリーンゴブリンが放ったビーム的なものを浴びた重役がチープな白骨になるというもの。ちょっと低予算感がでてるかんじ。それともリアルにするとR指定になるからグロ描写にならないようにしたのかも)巨大な力を持った2人の男の対比が描かれています。この2人が戦い、更には戦いに敗れ傷付いたノーマンをベッドに運んだスパイダーマンの姿をハリーが目撃するという重い展開。続編はまだ見てませんがこの鉢合わせが悲劇を生む気がします。
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ヒロインは日本人には受けない?
今作のヒロインこそMJ。彼女は女優志望の美女で冴えないいじめられっ子のピーターにも優しく接する女性ですが、人気は今ひとつ。
理由はこの映画内でのMJは初めはピーターをいじめていたジョックのトンプソンと付き合っていますが、卒業時に破局しその後ハリーと交際をします。しかし、彼女はハリーと交際しつつもスパイダーマンに好意を寄せキスシーンまで描かれます。
彼女がここまで恋多き女性なのは不仲の両親の影響らしいのですが、それでもなぁ。まずハリーと付き合ってるのにスパイダーマンにキスをしてその後何食わぬ顔でハリーの恋人としてノーマンと食事をするってのが怖い女だなって思います。こういう恋愛に不誠実な人はヒロインにするには少しミスキャストかも。
私個人の意見ですが、ハリーと付き合ってる設定を削除してトンプソンと別れた後にスパイダーマンに恋するという感じなら良かったんじゃないでしょうか? ネガティブキャンペーンでスパイダーマンの中傷記事が出るなかMJはスパイダーマンをヒーローとして見ていて愛する。その愛の証拠としてあの逆さになったスパイダーマンとのキスシーンは名場面となるわけなのでもうちょっとスパイダーマン(ピーター)に誠実にいてほしかった。