週刊少年ジャンプ36号

あらすじ
グレイス=フィールドハウス。そこは孤児院で多くの少年少女が幸福に暮らしていた。だがこの孤児院はどこか奇妙だった。孤児たちには首すじにマイナンバーが施され、毎日高度なテストが行われていた。
孤児院の中でも特に優秀な成績を収めていたのは
マイナンバー63194・優れた身体能力と学習能力を持つ少女・とエマ
マイナンバー22194・頭脳明晰の少年・ノーマン
マイナンバー81194・博識の少年・レイ
彼らは外の世界に出られない不自由はあるが、それでも幸せだった。
孤児院の子ども達は12歳になるまでに里親に引き取られ、外の世界に旅立つ。コニーという少女もその日孤児院から里親に引き取られる事になっていたが、彼女が大事にしていたぬいぐるみが孤児院に置かれたままだった。コニーが置き忘れたと慌てたエマはノーマンと共に彼女の後を追う。
しかし、そこで2人が見たものは変わり果てた死体となったコニーだった。更にコニーを瓶に詰める怪物・食人鬼の姿を目撃し食人鬼に見つからないように隠れて息をひそめる2人。
食人鬼の口から孤児院は人肉を育てる“農園”で自分達を優しく育ててくれたママは食人鬼に孤児を引き渡していた事を知るエマとノーマン。
残酷な事実を知った2人は孤児達みんなと孤児院から逃げ出す事を決意する。
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新連載の『約束のネバーランド』ジャンプとしては異色作でした。
まず主人公は表紙から見てエマ。ジャンプで女性が主人公っていうのは珍しくて、あったとしてもお色気や萌えを重視した作風の作品の場合が多いんですよね。なのでダークな作風の本作で女性主人公は珍しいなと思いました。
他にも1話とはいえモノローグが多いのも気になりましたね。主人公が置かれている環境がいかに特殊なものかを読者に伝える為とはいえ、読者の対象層は高くなりそう。それ以前に残酷な描写が強いから元々対象にしている読者は中高生以上って感じ?
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孤児院の目的は食人鬼に人肉を提供することでした。しかし、疑問なのは人肉を育てる施設なのに孤児たちに勉強(といっても普通の学問とは違ってパズルを解かせるもの)をさせていること。何故孤児院のママは勉強をさせたのでしょうか? 脳が発達している方が美味しいお肉になるから?
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ジャンプとしてはあまりに異色な本作。しかし、ジャンプでは過去にもジャンプらしくない作風ながらも人気を博した作品がたくさんあります。作品の完成度が高ければ打ち切りにならずに生き残る事も可能でしょう。