クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード  監督:水島努  脚本:水島努・原恵一

ヤキニクロード
『走れしんのすけ!のはら一家が指名手配?』
あらすじ
ある朝の野原家、いつもに輪をかけて貧相な朝食に、とてもご機嫌斜めなしんのすけ達。だがそれは、夕食の最高級焼肉の為であった。
しかしそこへ突然謎の男が助けを求めて転がり込んでくる。それを追撃してきた謎の一団に危険を感じた野原一家は、冷蔵庫に入っている最高級焼肉を残して、その場から逃げ出した。
何とか謎の一団の追跡を振り切った野原一家だったが、どういうわけか突然警察やマスコミから凶悪犯一味と断定され、追われる事になってしまう。近所のおばさんやミッチー&ヨシリン夫婦は報奨金目当てに野原一家に襲い掛かり、かすかべ防衛隊や幼稚園の先生たち、ひろしの会社の同僚など親しい人達は一家を拒絶、やむなく野原一家は春日部から逃亡することになる。
これら一連の事件は熱海に本部を置く「有限会社スウィートボーイズ」の陰謀が関わっていることを知った野原一家はスウィートボーイズの陰謀を阻止するため、一路熱海を目指す。だがその途中でスウィートボーイズの追っ手が一家に追いつき、野原一家は追っ手から逃げるうちに離れ離れになってしまった。それでもしんのすけ・みさえ・ひろし・ひまわりとシロは別々のルートをたどって熱海を目指す。
夕食の焼肉を希望にスウィートボーイズ幹部三部隊の執拗な追撃を振り切り、一家はついに熱海へとたどり着いて合流を果たし、スウィートボーイズのアジトへ乗り込む。
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今回紹介するのは『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』です。前作と前々作のような感動作とは打って変わってハイテンションなギャグ作品になっています。と言っても最初は親しい人に犯罪者扱いされて(ただしんのすけ・ひろし・シロの罪状はあながち間違ってない。最近の作品は規制でやらないけどぞうさん踊り・ケツだけ星人はまぁ現実にやったらシャレにならない行為だし、ひろしの足の異臭は凶器レベルだし、シロは実は飲酒運転をしたことあるみたいだし)しんのすけはアクション仮面からもテレビで犯罪者呼ばわりされ、ひろしは解雇になったうえに部下から悪口を言われ、みさえは仲の良かった近所のおばさんから陰口を叩かれたり、ギャグで流されてますが結構きついシーンがあります。しんのすけはそのうえ友達のかすかべ防衛隊からも裏切られるというきつい展開が待ってます。ただかすかべ防衛隊は他の人と違ってしんのすけを信じようとしんのすけの味方をして和解します。
ギャグは割と顔芸が多くて、唐突な野原一家のリアル(というか美化)作画が描かれたのはシュールでした。声優ネタなのかひまわりと声の似ているアザラシ(ひまわり役のこおろぎさとみさんはアシベくんというアニメでゴマちゃんというアザラシを演じていました)が登場しました。そのアザラシを投げるかと思えば優しく川に入れるひろしの姿が妙に面白い。
悪役の天城のビジュアルが今まで登場したキャラクターと違うリアル寄りのデザインがちょっと違和感ありました。何か別のアニメのキャラクターみたいで浮いてたような……。でもキャラクターデザインを担当した末吉裕一郎さんは他のしんちゃん映画でもキャラクターデザインを担当しているベテランだからもしかしたら私が見てないしんちゃん映画ではよくいるタイプのデザインかも。