るろうに剣心  作者・和月伸宏  掲載誌・週刊少年ジャンプ

 

るろうに1

 

 

浪漫譚の始まりは
明治十一年東京下町
流浪人緋村剣心の来訪から

 

 

「人斬り抜刀斎」として恐れられた幕末の剣士。時は流れ明治維新。男――緋村剣心はある出来事により人を殺す事を決してしない「不殺(ころさず)」の誓いを立て流浪人として各地を放浪していた。東京の下町で剣心は神谷活心流道場師範代、神谷薫と出会いとある事件を得て彼女の許でやっかいになる事になるのだった。やがて剣心は数々の戦いを得て己の過去と向き合っていながらも新しい時代を生きていく。
『主人公が30手前で過去に妻がいた』『舞台が明治時代という時代物』という少年誌では珍しい設定ながらも大人気漫画として今なお実写映画化されるなど根強い人気を持つ『るろうに剣心』を紹介していきます。
物語は明治維新――つまり江戸時代が終わり海外の文化が日本に大量に入ってきた新しい時代――を舞台に流浪人の剣心とその仲間達との戦いが描かれています。
和月先生が描かれる迫力のある戦闘シーンに忘れる事ができない程インパクトのある敵達、そしてなにより重い過去を背負いながらも新たな時代へと生きていく人々の強い意志は読んでいて熱くなりますね。
本作を語るうえで欠かせないのが京都編の敵であり、今でもジャンプ漫画の印象に残る悪役として語られる志々雄真実でしょう。
火傷の為に全身を包帯で覆うという奇抜なキャラデザもさることながら、「弱肉強食」を信念に悪の道を突き進む彼の姿には一種のカリスマ性があり、作中の志々雄一派の部下や同志の多くが彼に心酔し彼の為なら自らの死をも喜ぶという程です。またその死に様も深くは書きませんが読んでいて衝撃的な最期でした。