ざわざわ森のがんこちゃん  放送局:NHK教育テレビ

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あらすじ
小学校のみんなで大掃除をしていた時の事。がんこは地下を掃除していた校長先生の手伝いを任された。地下でがんこは自分と見た事ない女の子が写っている写真を見つける。その写真は大きな古時計に貼られていた。
古時計の中から大好きな岩石パンの匂いを感じたがんこは我慢できず、古時計の中に飛び込む。するとがんこは見覚えのない場所に飛ばされた。そこで岩石パンを夢中で食べていたがんこの許にがんこそっくりの恐竜の少女・がらことがんこの弟がんぺいにそっくりのがんたろがやってきた。岩石パンはがらことがんたろの物だった。すぐに仲良くなった3匹。新しく焼けた岩石パンをがんたろががらこよりも先に食べた事でがらことがんたろは喧嘩になるが、がんこは半分こにすればいいとアドバイスして2匹は仲直りする。
再び古時計の中に飛び込んだがんこは広大な砂漠に飛ばされる。そこでがんこは人間の男の子・スイと人間の女の子・フウが砂の巨人に襲われているのを見るとすぐに巨人を倒し2人を助ける。
スイとフウは兄妹で彼らの母はどこかへいき父は水を探しにどこかへ出かけままだと言う。フウは感情を抑え良い子にしていれば父が帰ってくると信じ、今まで笑わない少女だったががんこの無邪気さを見て笑顔を見せる。
仲良くなったがんことフウは砂漠のサボテンを取りにスイを家に残し出かける。その際2人は機械が写真を撮る。
帰ってくるとスイの姿は消え代わりに大量の砂がスイが眠っていたベッドに残されていた。
大掃除の事を思い出して小学校に戻ろうとするがんこ。古時計に飛び込む前にフウも一緒に来るかと誘うがフウはそれを断り父と兄の帰りを待つと言う。
元の場所に帰ってきたがんこは、いつかスイとフウとの再会を願う。そんながんこの足元には砂漠の砂が静かに風に吹かれ舞っていた。
***
がんこちゃんと言えば、学校の授業の時間や学校を休んだ日とか子供の頃たまに見ていました。そんながんこちゃんの特別編というので久しぶりに見てみたら、想像を絶する展開に驚きました。
前半のがらことがんたろ――実はがんこの両親の子供時代――はほのぼのとした話なんですが、後半のスイとフウは重かった。恐らく戦争で人口が大幅に減り、その事を人間が怒ったからこうなった、だから怒らず感情を荒げない、そうすれば水を探しにどこかへ行った父は帰ってくる。そう信じて怒る事も笑う事もないフウ。感情を抑制しないといけない子供っていうのは見ていて辛くなりますね。
がんことフウが砂漠に出かけている間にスイは亡くなり砂になってしまいます。何で死んだら砂になるのかは分かりませんが、これによりがんことフウがスイが亡くなったという事実に気づく事はありません。フウは父が家族を連れて帰ってくると願って家で待ち続ける事を選びますが、父もざわざわ森を見つけた直後に死亡しているのでその願いが叶う事は生涯ありません。
元々スマホで撮った写真を大きくプリントし、それを時計に貼ったフウの気持ちを思うと切ないです。がんこといたわずかな時間がフウが心から笑えたひとときで一人ぼっち(一応ロボットはいたけど)のフウはもうそんな風に笑えなかったでしょう。だからせめて一番楽しかった時の自分と唯一の友達の写真をいつも目につく所に飾っていたのかなって思いました。