うしおととら  作者・藤田和日郎  掲載紙・週刊少年サンデー

うしおととら1巻

 

実家の寺の蔵の地下室から槍で封印されている妖怪を見つけてしまった蒼月潮(あおつきうしお)。
妖怪はかつてはその強さから近隣一帯から恐れられている大妖怪だったのだが、妖怪退治の為に作られた獣の槍により500年近く封印されていた。だが、うしおが地下室の扉を開放してしまった事により妖怪の妖気に惹かれ集まってきた妖怪が周りの人間を襲おうとした為うしおは妖怪の封印を解く事になり、その際封印に使われていた獣の槍を使い集まってきた妖怪を一掃する。封印されていた妖怪はとらと名付けられ、かくしてとらはいずれうしおを喰らおうと、うしおはいずれとらを退治しようと各々の思惑を胸に物語は動き出す。
今回は連載終了から十数年以上経っているのにも関わらず根強い人気を誇り、今年アニメが放送される藤田先生の代表作『うしおととら』を紹介します。
藤田先生の作品はかなり絵が濃くてグロテスクなシーンも多いので子供の頃は怖くて食わず嫌いしていましたが、今読んでみると何で今まで読まなかったんだろうと後悔するくらい面白いです。迫力のあるバトルシーンにうしおの母の存在や獣の槍の力にとらとよく似た妖怪など徐々に深まる等読者の興味と関心をぐいぐい引きつけていきます。
キャラも魅力的で主人公のうしおは正義感が強くて曲がった事が大嫌いな熱い少年で、もう一人の主人公のとらは人間を喰らおうとする危険な面があり戦ってる時のその強さを証明するかのように凄まじい迫力なのですが、うしおに封印を解いたらどうすると聞かれたらバカ正直に人間を喰うと答えて獣の槍を押し込まれて泣いたり封印が解かれてもテレビ番組にはしゃいだりと子供っぽい面というコミカルな面が多くその時はかなりデフォルメで描かれてるのでシリアス時のギャップと相まってかなり可愛いです(笑)
少し古い作品ですが、少年漫画展開が好きな方なら読んで損はない作品だと思います。